2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

YouTubeで聴く賴山陽

最終講義の季節になり、コロナのため昨年延期になった講義も、学内向けに行われた後、YouTubeに載せる大学があるようです。しかし90分は、この媒体には長すぎる。私は公式サイトに掲載された要約を読むことにしました。 一方、延期されていた宮中講書始の…

桜づくし・古都篇

調査を了えて奈良の自宅へ帰った高木浩明さんから、写真が送られてきました。 佐保川の桜 県立図書情報館の前の土手だそうです。奈良の並木は八重桜かと思っていました(「いにしへの奈良の都の八重桜・・」の歌がある)が、染井吉野もあるのですね。 山城在…

桜づくし・嵐の翌朝篇

一晩吹き荒れた雨の名残が、未だ窓硝子に残っていました。高級マンションと錯覚させるCMを流している会社の建築ですが、我が家のベランダは、激しい雨の後階上から漏る。もう十数年、修理を要求しているのに直りません。今朝もぼた、ぼた・・・慌てて柔軟…

在外日本学関係資料

辻英子編著『在外日本学関係資料の調査研究ー研究編・影印編』(汲古書院)という本が出ました。1000頁近い大冊です。「研究編」はⅠイギリス Ⅱオーストリア Ⅲドイツ Ⅳスペイン Ⅴチェコ Ⅵロシア Ⅶ日本 の7部構成になっていて、14人・25点の論考が収…

桜づくし

昨晩、高木浩明さんからメールが来ていました。 千鳥ヶ淵 【コロナに振り回されぱなしというわけにも行かず、活動を再開しました。今日、宿を出て半蔵門の前を歩いていたら、歌会始に臨席される天皇皇后両陛下の車列に遭遇しました。何か良いことがありそう…

花不同

午後1でバスに乗りました。乗客の中年女性達は、バスの窓を開閉するにも手を袖で包み、吊り革を握った手はアルコール消毒しています。窓から見える播磨坂、母校の旧同窓会館、跡見女子大、桜は満開でした。窪町小学校が植えた若木も、それなりに爛漫。 終点…

川越便り・片栗篇

川越の友人からは、次々に咲き出した山野草の写真が送られてきました。 片栗の花 最初に咲いた1輪は、早くも虫に食われたとのこと。横浜の青葉台に住んでいた頃、スーパーの野菜売り場に片栗の束が出たことがありました。萎れてはいるが花も葉も一緒です。…

信濃便り・遅い春篇

長野の友人から、クロッカスの花を見つけた、とメールが来ました。 クロッカス 【長野にも急ぎ足で春が来ました。水仙、沈丁花、(名前が季節に合わないけど)クリスマスローズ、梅、と次々に咲き始め、枝垂桜の蕾も真っ赤になりました。道端で、クロッカス…

播磨坂2021

播磨坂へ、食材の買い出しを兼ねて花見に出かけました。出身高校の辺りで伸び上がってバスの窓外を見ていたら、隣席のおばさんから、どこで降りるのか分かっているかと訊かれました。地名が変わっちゃったので、と答えておきましたが、竹早町や同心町の名が…

体験的電子事情・明翔会篇

3月20,21日の明翔会第3回研究報告会は、Zoomのオンラインで行われました。両日とも午後の3時間、出入りはあるものの30人規模。オンラインによる会議や学会は何度か経験しましたが、次第に使い勝手がよくなり、こちらの慣れもあってか内容に集中し…

研究報告会2日目

午後1時から、第3回研究報告会2日目が始まりました。 1本目の報告は鈴木愼也さんの「古代スリランカの灌漑施設に関する考古学的研究ーGISとSfMを用いた研究事例の紹介ー」。スリランカ北部には紀元前5世紀頃から12世紀まで使用されていた石造の貯水…

研究報告会1日目

オンラインによる第3回研究報告会の1日目、研究報告が3本です。 高嶋太郎さんの「<ボルデスホルム祭壇>における宗教と芸術の機能」は、16世紀前半、ドイツのシュレスヴィヒ大聖堂に彫刻家ハンス・ブリュッゲマンが制作したボルデスホルム祭壇について…

コロナの街・part19

取り寄せたフリージア20本を持って、青山霊園へ出かけました。コロナを用心して往きだけでもタクシーにしようかと、随分迷ったのですが、我が家と青山は皇居を挟んで対角線上にある。かなり長時間乗ることになるので却って危険な気がし、結局いつものように…

旬の過ぎた広告マン

文春砲1発で吹っ飛んだ広告マン。昨日ネット上で報道を知り、今朝謝罪文を読み、私も都知事以上に、馬鹿馬鹿しくてうんざりしました。零下80度のオヤジギャグーオリンピッグだなんて、洒落にもなってない。今やペット用の子豚を室内で飼っている人もいる…

川越便り・宝舟篇

川越の友人から、「♪もうすぐ春ですね~」と題したメールが来ました。 雪割草 【春が近づくとキャンディーズの明るい歌声を思い出します。我が家の庭はまだまだ寒々としていますが、それでもよく見ると、いろいろな植物の芽が頭を出しています。今朝は木蔭の…

コロナの街・part18

父の命日が近いので、取り寄せのフリージアが手に入るかどうか、花屋に確かめに行きました。紫は手に入ったが白は葉なしの90cmで、釣り合いが取れないがいいか、と言う。単位は20本とのことで、合計40本です。それでいい、明日取りに来るからと約束…

中世史講義

高橋典幸編『中世史講義(戦乱篇)』(ちくま新書 2020)を読みました。軍記物語講座(花鳥社)編集作業の参考に買っておいたのですが、あちこち必要な箇所を走り読みだけして、けっきょく読了したのは今になってしまいました。14人の研究者による分担…

信濃便り・蕗の薹篇

長野の友人から、常山邸の池の鯉も泳ぎ始め、蕗の薹が目につくようになった、と写真が送られてきました。 常山邸の蕗の薹 信濃は山菜の宝庫です。日常ごく普通に山菜を摘んで食膳に上せるらしく、かつて同僚だった時、春休みに帰郷したから、と蕗の薹をたく…

春の嵐

予報では終日春の嵐です。暗かったので寝坊しました。健診結果の中性脂肪やコレステロールに赤印がついて以来、夕食の肉魚をなるべく翌朝のスープに持ち越す(つまり動物性蛋白質を減らす)ことにしました。今朝は、小海老をだしで煮たものが鍋の中にありま…

続・遠いビルマ、近いミャンマー

昨日書いた文章が意を尽くしていないので、少し書き直し、補充します。 ミャンマーのクーデターに対する民衆の抵抗を報じるニュースを見ながら、何故3本指を立てるのだろう、三権分立?と考えたりしていたら、SF映画のシーンから生まれた抵抗のサインで、以…

遠いビルマ、近いミャンマー

ミャンマーのクーデター、就中日本の支援を求める声に心を痛めながらも、分からないこと、知らないことの多さにとまどっています。ビルマという国名だった頃の知識は、仏教国、宝石の産地、ロンジーが民族衣装で、首都はラングーン、そして小説『ビルマの竪…

美濃国便り・従軍日記篇

岐阜の中西さんから巣ごもり通信号外が来ました。「田山花袋第二軍従征日記のこと」と題されています。秋月悌次郎(胤永)一族の伝記を追跡している中西さんの許へ、田山花袋の『第二軍従征日記』(博文館 明治38)に、悌次郎の息子胤逸(かずのぶ)が出て…

古典の未来学・その3

教育に関する議論は、静かに、訥々と、積木を積むようにやりたいーそれは未来への畏れであり異世代への礼儀でもあるから、というのが私の立場です。2019年1月以降、(殊にネット上で)騒然たる話題を提供したのは、「古典は本当に必要なのか」と題する…

信濃便り・鯉魚篇

長野の友人から、散歩途中に撮ったという写真が送られてきました。 信濃路浅春の鯉 【常山邸の脇を流れる川の中を鯉が数匹、悠々と泳いでいました。邸内にある池の鯉は発泡スチロールの屋根の下で冬眠中のようですが、川の鯉は活発でした。 真田邸では観光客…

引越マニュアル

引越の季節です。勤務先に合わせて、何度も引越を経験しました。所帯を分ける(荷物を引き抜く)引越も逆に合体する引越も、歩いて行ける距離でも700km離れた地へも。職業柄書籍が多く(駆け落ちはできない)、年度末に、しかも勤務に切れ目を作らず動…

コロナの街・part17

昨日は確定申告書の提出に出かけました。例年、税務署の検算で2時間近く立たされるため、往きはタクシーで行っていたのですが、コロナ下のタクシー乗車も恐くて、歩いて行くことにしました。杖を頼りにとぼとぼ歩くと、マスクで眼鏡が曇るので、人気を見計…

源平の人々に出会う旅 第50回「相模・平家その後」

元暦2年(1185)、北条時政に連行された六代御前は駿河国千本松原で斬首されそうになりますが、文覚が頼朝を説得したことで処刑が中止になります。六代は京へ戻り、文覚の弟子となって、後に出家します。 【文覚上人屋敷跡】 文覚は、配流先の伊豆で頼朝と出…

緩和ケア医から

奥野滋子さんの『緩和ケア医から、ひとりで死ぬのだって大丈夫』(朝日文庫)という本が出ました。2014年に出た単行本に加筆し、改題して文庫化したものです。奥野さんは麻酔科医でしたが、在宅療養の重要性を知り、死生学・宗教学を学ぶために大学院で…

川越便り・春の妖精篇

川越の友人から、花便りが来ました。 スノードロップ 【昨日は妙に生暖かい風の吹く一日でしたが、庭を見ると、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる花がひっそりと咲いていました。スノードロップは、最近はよく見かけるようになりました。 雪割草…

雛の花

雛祭の花を買いに行きました。雛の節句の花は桃、菜の花、青麦の取り合わせが定番(70年前の日本の典型的田園風景です。子供の頃の東海道もそうでした)ですが、菜の花はぐんぐん伸びて姿が悪くなるし、花弁がちらかるので、我が家では桃に、ピンクの濃淡…