2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

兜の緒

補欠選挙3つに勝利、と燥いでいる第一野党。爽やかな季節に、見たくないものを見せられている気がします。前にも書きましたが、「政権交代」は当分禁句にした方がよい。何故ならそれがゴールのように聞こえる、少なくとも当人たちがそう思っているふしがあ…

古活字探偵16

高木浩明さんの「古活字探偵事件帖16」(「日本古書通信」1137号)を読みました。前号に続き「徳富蘇峰と池上幸二郎 その2」と題して、徳富蘇峰の書生から池上製本所の婿となった、田中(後に池上姓)幸二郎(1908~85)について書いています。 幸二郎は蘇…

川越便り・庭先図鑑篇

川越の友人から、咲き終わり、咲き始め両方数えたら、庭には50種くらいの花が咲いている、と写メールが来ました。 シノグロッサム 勿忘草の仲間でしょうね。青だけでなく白やピンクもあるようです。この時季、勿忘草は植え込みたくなる花ですが、アブラム…

一次資料から

午後から、東大国語国文学会の公開シンポジウム「一次資料から考える」を聴きました。コロナ以来オンラインでしたが今年は対面のみ。構内はむせ返るような若葉の匂いです。 講師は堀川貴司(日本漢文学)、光延真哉(歌舞伎)、石山裕慈(国語学)、司会は近…

平家公達を詠む漢詩

杉下元明さんの「平家公達を詠む詩」(「日本漢文学研究」19号)を読みました。鈴木健一さんが『江戸古典学の論』(汲古書院 2011)で挙げた詠史詩集の中から、『晞髪偶詠』(岡田新川 安永9=1780年)を取り上げ、その中でも平家公達を詠んだ詩に注目し…

詐欺電

午過ぎ、電話が鳴りました。いつもは詐欺電予防に留守電にしているのですが、偶々電話待ちしていたところだったので、受話器を取ってしまいました。女性の自動音声でいきなり、「NTTコールセンターです。あなたの携帯電話番号は、本日を以て使えなくなります…

ポイント制度

50代後半から、整腸剤代わりに朝1でヨーグルトを食べるようになりました。気に入っているのは小岩井農場の生乳100%400g入り、3分の1ずつ毎朝、ジャムを1匙加えて、メールチェックしながら食べます。新しいカップを買ってきたら、蓋に何やらラ…

水戸便り・下野薬師寺篇

39年前の教え子から宅急便が来ました。開けて見ると、夫の出張土産です、という添え書きで、ベトナムのジャスミン茶と蓮花茶が入っていました。そして下野薬師寺のリーフレットと、誕生日カード(まもなく私の誕生日なので)が同封されていました。今春、…

保元物語平治物語古活字版

阿部亮太さんの論文「『保元物語』『平治物語』に見る古活字版刊行事業の一端ー第一種と第十一種を中心にー」(「国文学研究資料館紀要」文学研究篇50)を読みました。保元平治物語の古活字版の中、川瀬一馬氏の分類によって慶長年間の平仮名10行本(第…

役員当番

今日はマンション管理組合の総会、会場は区役所の会議室です。新年度から役員に当たっているので、出なければなりません。食後の珈琲は1階のカフェで飲むことにして、早めにワンコインバスに乗りました。礫川公園の八重桜はもう終わったようで、街は新緑と…

川越便り・晩春篇

川越の友人からは、今年は山野草の花つきがわるくて、と写メールが来ました。 大花延齢草 【大花延齢草はもう1鉢植えたのですが、あまり成長が芳しくないので、蕾を少し開いて覗いたら、中で腐ってしまっていました。】 うーむ、この花も皺が寄って苦しそう…

躑躅の街

朝、顔を洗おうとしたところで、ピンポーンが鳴りました。宅急便にしては早すぎる、ゆうパックならロッカーへ入れて行くだろうと思って、インターホンの映像を呼び出してみると、何やら装備万全の男たち。消防署だが階下の家に立ち入る必要があるので、ベラ…

書評京都の中世史

松薗斉さんの「『京都の中世史➀摂関政治から院政へ』を読む」(季刊「古代文化」3月号)を読みました。吉川弘文館から出た叢書『京都の中世史』第1巻(編集代表元木泰雄)の書評ですが、通史としての立脚点、企画構成そのものから論じています。私は本書を…

サプリメント

紅麹なるものは今まで知らなかったのですが、食品の色付けやサプリメントに広く使われていたのだそうで、原因は不明なまま病害を引き起こしたことで有名になりました。服用していた人たちは、麹なら天然素材という安心感があったと思います。薬もワクチンも…

花の名残り

今日あたり、桜前線は津軽海峡を渡っているでしょうか。我が家のベランダでは紫蘭や立浪草が咲き始め、石榴の蕾が赫い新芽の間から見えるようになってきました。紫蘭は根茎が伸びるので、鉢の縁に沿って芽を出しますが、我が家の小さい鉢では日に向かって傾…

番外編:太平記の人々に出会う旅② 第87回「鎌倉市・稲村ヶ崎の奇跡」

後醍醐天皇に従って、実質的に鎌倉幕府を滅亡させたのは新田義貞です。義貞は上野国新田庄出身の河内源氏で、頼朝や義仲と同じく八幡太郎義家の子孫になります。 【稲村ヶ崎】 元弘三年(1333)、義貞は小手指河原(所沢市)・分倍河原(府中市)で幕府軍を…

維盛の高野巡礼

谷口耕一さんの「延慶本平家物語における維盛の高野巡礼ー延慶本特有の語句の由来をめぐってー」(『古代中世文学論考』第52集 新典社)という論文を読みました。 平家物語巻10は一の谷で捕らえられた重衡と、それ以前に脱落した維盛の物語が主な内容と…

川越便り・清雲寺篇

川越の友人から、花を追ってドライブした、と写メールが来ました。 清雲寺の枝垂桜 【秩父の清雲寺は、我が家からは国道299号線でほぼ一本道で秩父市まで、さらに山梨へ続く街道をまっすぐですから非常に行きやすい。毎年のように桜を見にいきます。 有名な…

古典籍の文献学

「書物学」25号『古典籍の文献学ー鶴見大学図書館の蒐書を巡る』(2024/3 勉誠社)という1冊が出ました。鶴見大学(総持学園)創立百周年記念事業の一環だそうです。鶴見大学図書館の蔵書の豪華さは有名ですが、目の利く専門家がいるからこそ出来るコレク…

去りゆく花

今年の桜は咲くまで散々焦らされて、咲き始めたらあっという間、満開直後から風雨に遭い・・・という具合で気が揉めました。枝垂桜も染井吉野も八重桜も殆ど同時に咲き始めてしまい(例年なら順次楽しめるのに)、見歩くのにも気が急きます。 まず長泉寺の八…

久松山

伏見の錦織勤さんから、夫婦で鳥取へ行ってきた、と写メールが来ました。 久松山の桜 【ガッカリしたのは、たった6年前なのに、町の地理をまったく忘れてしまっていたことです。今どの辺にいるのか、そこからどう行けば目的の場所に行けるか、すぐにはピン…

和田倉門

午前中は春の嵐。今日は丸の内に用があって、しかも背広で出かけなければならず、ビル風の街を歩けるかなあと、心配しいしい用意していると、昼頃から風が弱まりました。杖と傘とで両手が塞がるので、書類2枚だけどリュックサックを背負って出かけました。…

越前だより

この春、福井高専に赴任した大谷貞德さんから写メールが来ました。勝手の違う職場であたふたしている、とのことです。所在地は鯖江ですが、新幹線が通ったので、敦賀経由でぐっと便利になりました。HPを見ると、さすが工業専門学校、ストリートビューで校内…

日曜の構内

午過ぎ、朝刊を持って東大構内へ出かけました。樟の葉が新旧入れ替わる時季で、足元は大量の落葉。正門脇の桜は満開でしたが、周囲の根から蘖が群生し、まるで灌木の桜の藪のようです。老木になり、しかし染井吉野は実生で次世代を作ることができないため、…

HANAMI2024

午後から、恒例の花見に出かけました。長野の友人が、わざわざこのために上京して来て、待ち合わせました。最近できた商業施設で台湾料理の杏仁スムージーと胡麻団子を買い、東京都戦没者霊園のベンチでお八つ。2人ともスムージーは初体験です。桜は満開で…

水戸便り・サクラサク篇

40年近く前の教え子が水戸に住んでいて、ケータイで撮ったらしい写メールを送ってきました。一人娘が一浪して自治医科大学に入った、との知らせです。 サクラサク校舎 国産ロケットの打ち上げ見物や、ボーイスカウト(女の子も入れるらしい)や、防衛大学…

大和便り・三春滝桜篇

天気予報では今日が東京の桜満開日。しかし我が家の近辺では二,三分咲きです。長泉寺へ行ってみたら、境内では山桜が満開になり、どこにこんなにいたのかと思うほど沢山の蜜蜂が花の中を忙しく飛び回っています。老人2人がスマホ撮影して去り、プードルを…

川越便り・羽根布団篇

暫く別府で悠々老後を満喫していた友人が、川越に戻って庭の手入れをしている、というメールを送ってきました。早春を告げる、可憐な草花を植えた庭なのに、眺める主が留守で荒れていくのは想像するだけで寂しい、と言ってやったら、むっとしたようで、ちゃ…

古活字探偵15

高木浩明さんの「古活字探偵事件帖15」(「日本古書通信」1136号)を読みました。「徳富蘇峰と池上幸二郎」と題して、次回と連続の話題らしい。今回の話題は、蔵書家の独特の感覚で、取り合わせ本が新たに作り出される例です。 お茶の水と水道橋とを繋ぐ坂…

4月1日

朝刊を広げたら、見開き一杯に幾つも顔面アップの漫画のコマ、なんだこれ、と思ってよく見ると講談社の全面広告でした。「もしヤンマガキャラが先輩だったら」という大見出し。ヤングマガジンというコミック誌の宣伝のようです。 「中間管理職の意見ってのは…