検証『信長公記』

砂川博さんから久しぶりに手紙が届き、論文「荒木村重の尼崎城「移」動ー検証『信長公記』「荒木村重書状」『立入左京亮入道隆佐記』ー」(尼崎市立歴史博物館紀要「地域史研究」20 2021/3)が同封されていました。 砂川さんは故金井清光さんのお弟…

家の話

外出や異世代との交流が減ってから、メールチェックのついでに、ツイッターのトレンドを覗くのが習慣になりました。今朝は、TBS系のTVドラマ「俺の家の話」(脚本宮藤官九郎 主演長瀬智也)の第6回がブレイク、特に「逃げるのも才能のうち」という台詞や発…

ハイネの毛髪

母方の従姉が亡くなった知らせが来ました。鈴木和子(1930-2021)、日本女子大学でドイツ語を教え、ハイネが専門でした。恋愛結婚した夫もドイツ語が専門で、何度か築地でご馳走になりました。夫婦ともども「恐怖の」長電話魔、相手しているうちに…

話が長い(2)

男性にも、傍の迷惑顧みず、長話をする人はいくらでもいます。典型は、①その場を自分が支配しないと気が済まない性格の人物、②反論される時間を潰してしまうために長広舌を振るう人、そして③長老(必ずしも年齢によらない)でしょう。①は殆ど条件反射的行動…

話が長い(1)

20代の頃、親の住むマンションの管理組合理事会に、代理で出ました。当時は、そういう席は女性が出るもので、大規模修繕や建設会社との交渉が必要になった時だけ亭主を出す家もある、という風でした。つまり、日常生活の細部を知っている者が集まって決め…

古典の未来学・その2

荒木浩編『古典の未来学ーProjecting Classicism』(文学通信 2020)の大概は、すでに昨年12月に本ブログで紹介しましたが、何しろ全872頁の、内容も多岐に亘る書ですので、書き漏らした点について少し補足したいと思います。本書は、国際日本文化…

川越便り・垣根の春篇

川越の友人から、ひらりと写真つきメールが送られてきました。 垣根の万作 【ときどき天気予報が外れて、肌寒い日が未だあります。でも、庭に出てみたら垣根の傍らのマンサクが咲いていました。「先んず咲く」がマンサクになったという俗説がありますが、本当…

五千の星に

本ブログを始めてから4年余、皆様から頂いた励ましの星が、先週5000を突破しました。ありがとうございます。 コロナのため遠出できず、現役世代の繁忙に遠慮しておとなしくしているので、世界がぐっと狭くなり、逼塞していますが、日本各地の友人知人か…

信濃便り・木瓜篇

長野の友人から、垣根に咲いた木瓜の花の写真が送られてきました。 咲き始めた木瓜の花 【蕾はたくさんついていますが、今のところ開花しているのは数輪です。 和菓子屋には草餅、桜餅、鴬餅が並び、我が家の野沢菜漬はそろそろ漬物容器の底が見えてきました…

天狗舞

久しぶりに来客があるので、酒とお茶菓子を買いに行きました。酒屋には八海山も越乃寒梅もありましたが、売れ残っている天狗舞を買いました。話題の人が首相になった時、この酒ははなかなか手に入らなかったのですが、当時住んでいた世田谷の小さな酒屋には…

新入社員だった頃・モスクワ五輪篇

学部を卒業してすぐTV局に勤め、経営資料を扱う部局に配属された話は前にも書きました。カラー受信機が普及し始め、六本木に高速道路が建設された頃のことです。日本の民放TVは新聞社・映画会社・ラジオ局の乗り合いで出発したのですが、入社した局は後発で…

中世和歌論

中川博夫さんの『中世和歌論ー歌学と表現と歌人』(勉誠出版 2020)を読みました。全494頁、序論・歌学論・表現論・京極派和歌各論・歌人論の5部構成になっており、中世和歌の史的展開を描き出すべく、20本の論考が並べられています。平成4年から…

黙らない

話はやや旧聞に属しますが、6日の夜、うっかり、You Tubeのオンラインミーティング「Dont Be Silent わきまえない女たち」を視聴してしまいました。まず、こんなに速く、これだけのメンバーを集めて企画、実施できたことに驚嘆。司会の永井玲衣さんが素晴ら…

山城便り・翡翠篇

京都郊外に住む錦織勤さんから、写真つきのメールが来ました。 山科川のカワセミ 【土曜日に、ちょっとした幸運に出遭いました。 これまでも、家の近くの山科川で、年に数回程度ですが、カワセミを見かけていました。先週は2、3度見かけたので、ひょっとし…

花豆

花豆を煮ました。昨秋、知人からお土産に頂いたもの。健診で中性脂肪の値を注意されたので、植物性蛋白質の摂取に努めることにしたのです。大粒で、藤色とベージュの中間くらいの地色に黒い斑が入り、1粒ずつ模様が違っていて、木彫品のような豆です。硝子…

深夜の地震

父が東京へ遊学する時(90年くらい前のことです)、祖父から言い渡されたことは、東京で恐いものは地震とお巡りさんだから気をつけるように、という注意だったと聞いて、子供の頃は笑い話だと思っていました。しかし長じてからは、その意味が判るような気…

美濃国便り・梅花篇

岐阜の中西達治さんのすごもり通信が来ました。「老人とウメ」と題されています。 【吉川英治の『私本三国志』に出合ったのは中学時代、飢えと渇きに悩む負け戦の手勢に向かって、曹操が「あの山を越えると梅林があるぞ」と士気を鼓舞したという、梅酸止渇の…

明翔会研究報告会

明翔会第3回研究報告会(オンライン) 令和3(2021)年3月20日(土)13:00~15:00 21日(日)13:00~16:00 Zoomオンラインミーティング(報告は各25分、入れ替え時に5~10分休憩) 来聴歓迎(ミーティングURLは前日まで…

差別以前

手短かに言いますー東京2020五輪は、根本的に見直すべきです、可及的速やかに。会長が40分も駄弁を振るう組織が責任を持って、こんなに多くの人があがいているさなか、税金を湯水のように使う大催事を執り行えるでしょうか。執行部の実務的提案ならと…

学校で習った

「学校で習う」という言葉を、1日2回聞いた日がありました。 夕食後、ぼんやり「YOUは何しに日本へ」というBS番組を視ていたら、世界拳玉選手権大会に来日した外国人を取材していたのですが、前年のチャンピオンだったアメリカ人が、大会の始まる前の練習…

耳印

先週、本郷通りを歩いていた時、並木の公孫樹の根元につっかえて、立ち往生している視覚障害の人がいました。白杖をしきりに幹にぶつけながら、事態が呑み込めずにいるようです。そんなことは滅多にないので、声を掛けようかと足を早めたところで、後ろから…

川越便り・早春篇

今朝、カーテンを開けて吃驚。昨日暖かかったので、ビオラの花が一斉に開花したらしい。盛り上がるように咲いています。さてメールチェックをとPCを開けたら、川越の友人から花便りが届いていました。 節分草 【暖かかったので、早春の花が開花しました。節…

ウィルス

新型コロナウィルスで人間界が右往左往している一方で、鳥インフルエンザが大流行しているようです。ニュースでは軽く○万羽処分、と報じられますが、彼らも生命あるもの、心が痛みます。発症していない個体も殺処分されるのは、人に飼われているからの運命な…

森を掃く箒

もう半世紀も前ですが、連日、民間人や国会議員も入る会議の世話に明け暮れていた父が私に、始まる前に今日の会議はオバチャンがいるか?と訊いておくんだ、と言ったことがありました(明治生まれの、「男を立てる」風土の福岡出身です)。女性の入る会議は…

癒やしとしての音楽

光平有希さんの『「いやし」としての音楽ー江戸期・明治期の日本音楽療法思想史ー』(臨川書店 日文研叢書 2018)を読みました。音楽療法という医療の一環については、私は十数年前に知ったばかりです。精神医学やその応用(ストレスにより発症する病気…

源平の人々に出会う旅 第49回「高雄・六代と文覚」

元暦2年(1185)の壇の浦合戦後、頼朝は都に北条時政を派遣して、叔父の義憲・行家を粛清すると同時に、平家の血を引く男子を探し出し、次々と殺害していきます。そして、平家の嫡流・維盛の子である六代御前も発見されてしまいます。 【神護寺楼門】 維盛の…

医療機関

区の健診結果を聞きに、近くの医院へ出かけました。15年間のかかりつけ医が突然廃業したので、新しくかかる医師です。今年度から胸部レントゲン撮影は結核でなく肺癌検査が目的になったとかで、以前は1週間程度で結果が出たのに、1ヶ月以上かかることに…

春立つ前

正月の餅も食べ尽くし、明日は立春。ようやくパンジーとビオラの苗が揃ったので、植え付けをしました。花屋がこぼす通り(農水省の出す補助金は、農家の設備投資に使われるだけで、生産そのものは手控えられてしまうのだそう)、今年は苗の種類が少ない。花…

2021年度奨学基金

公益信託松尾金藏記念奨学基金(2021年度)の募集が始まりました。大学推薦ですので、この4月から文系の大学院に入学する予定で応募を希望する方は、所属予定の大学院事務室へお問い合わせ下さい。書類の提出先や締め切り日は、大学ごとに設定されてい…

愛称

米国新大統領との電話会談の第1声に弊国の首相が、愛称で呼んでくれ、そちらもそう呼んでいいか、という意味の話から切り出した、という報道に、傷ついています。恥ずかしい。未だ逢ってもいない相手に向かって、公式の電話で、何を言い出すのか。先方は吃驚…