2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
雑誌「軍記と語り物」55号が届きました。今号が掲載するのは大会講演と研究展望と、会の事業報告及び軍記物文献目録だけです。例会発表要旨には力作もあるのに、どうして投稿論文が載っていないのでしょうか。淋しい。大会講演の松薗斉さん「13世紀の知…
長野の友人が銘酒を1本、送ってくれました。我が家の名(正しくは、京都の酒の神の名前)のついた酒です。とりあえず仏壇に上げました。 このところ暑い日が続いたので、晩酌に350mlの缶ビールを1週間続けて呑んだら蕁麻疹が出てしまいました。情けな…
海の見える杜美術館が3月2日から5月12日まで開催した特別展「幸若舞曲と絵画―武将が愛した英雄たち」の図録を読みました。この図録には海の見える杜美術館の谷川ゆきさんと、国文学研究資料館の小林健二・恋田知子・粂汐里さんとが解説を書いています。…
2025年までに認知症患者を6%減らす、という数値目標が出されたことの是非は、もっと議論されていいと思います。なぜなら、政策として数値目標が設定されると、行政の現場では100%に近い達成率を出そうとして、現状認識からいじろうとするからです…
朝からヘリコプターが低空で飛び回り、うるさい。いらいらしているよりはリアルタイムで、とNHKのネットニュースを視ることにしました。ちょうど、黒塗りの大きな車が松の散在する広場を突っ切って、二重橋を渡るところでした。 24日から、我が家の上空は…
野本瑠美さんの「百首歌としての『隆房集』」(「国文学研究」187)を読みました。『隆房集』は藤原隆房(1148~1209)が詠んだ恋歌を集めた歌集ですが、内容の一部が平家物語の小督説話と一致しており、あたかも小さな物語のように編成されてい…
中世文学会のシンポジウム「中世の仏教と芸能」を聴きに、駒澤大学へ出かけました。村上光徳さんや水原一さんがおられた頃はよく来ましたが、もう何十年ぶりでしょう。周辺の通路には大学の警備員が配置され、構内の建物は殆ど全部建て替えられていました。…
一時期、「◯◯の品格」という本が流行ったことがありました。それに倣えば「本屋の品格」とでも言えばいいのでしょうか。さる版元のHPに「お詫び」頁ができ、ある著者の実売部数を公表したことを謝罪しています。ネット上は騒がしいようですが、何かずらされ…
伸びすぎた石榴の枝を剪って、小さく活けることにしました。赫い新芽や茎と黄緑の葉とが引き立て合って、とても美しいのです。ところが風雨で倒れたロベリアを起こしたりしていた、たった20分ほどの間にぐったり萎れてしまいました。すぐ切り戻して水に入…
高木浩明さんから「調査研究報告」39号(国文学研究資料館)を頂きました。高木さんはずっと古活字版の悉皆調査を志し、独力で調査を続け、毎年その結果をいろいろなところへ発表してきました。勤務先に研究機関がないので、一貫して同じ雑誌に発表するこ…
久しぶりで、窓を搏つ雨音が聞こえるほどの風雨でした。カーテンを開けたら、最後に1輪残しておいた薔薇の紅い花弁が、ベランダ中を舞い狂っています。ロベリアも伸び過ぎたビオラも、ぐっしょり打ちひしがれてしまいました。 名古屋の友人から、静岡の新茶…
名古屋市立大学大学院研究員の手嶋大侑さんから、抜刷2篇と共に、学位を取得した旨の手紙が来ました。「平安時代における中央貴族と地方社会に関する研究」という論文で、名古屋市立大学から博士号を授与されたとのことです。 手嶋さんは『明日へ翔ぶ―人文…
大量の書類に目を通す仕事が一段落したので、地下鉄に乗って買物に出かけました。近辺は5月祭の客でごった返しているので嫌気がさし、小石川まで行くことにしました。 後期高齢者になると、数ヶ月の間に生活が変わって、新しい買物が溜まるのです。食品では…
伊藤伸江さんから抜刷が5篇、送られて来ました。宗祇の句集『宇良葉』とそれに収められた独吟百韻の研究、心敬の連歌と和歌を集成した『芝草句内岩橋』の研究です。どれもこの3月に、勤務先の愛知県立大学関係の雑誌に発表したもの。大先輩の奥田勲さんと…
法体系の詳細は、私は知りません。しかし、家庭内犯罪、殊に親の犯罪について、日本の法適用は公正でないのではないか、という気がしてなりません。かつては尊属殺人という言葉があり、子が親を殺した場合は重罪になりました(現在はなくなりました)。なら…
中学校の塀際に、ピンク色の小花をつけた、見慣れない草が揺れているのを見つけました。カラスビシャクなどを根こそぎ除草した跡です。植えたとも思えないし、ただの雑草とも思えない。ウェブで調べると、どうやら夕化粧というらしい。 最近は、園芸品種なの…
最近、何か咎められると「発言を撤回し」(ときには金を返し)、「ご心配ご迷惑をおかけしたことをお詫びし」、それで済んだとする事例が多いのですが、納得がいきません。昔話にも「口を出た言葉には追いつけない」という教訓があったでしょう。返せば泥棒…
『おみくじの歌』の著者平野多恵さんから、メールが来ました。昨日の本ブログに対するコメントです。 「おみくじの歌の分類について、本書では、さまざまなおみくじの中から特徴のある歌を取り上げた結果、古歌利用と教訓歌が多くなりました。ただ、流通して…
平野多恵さんの『おみくじの歌』(笠間書院コレクション日本歌人選)を読みました。平野さんは中世和歌の専門家ですが、おみくじや歌占を研究すると共に実践(実際にある神社の歌占も作ったらしい)活動もしている、元気な人です。歌占が研究対象になるの?…
植木朝子さんの論文「歌謡の時代性―「城南寺の祭」と「独楽」からー」(「日本歌謡研究」第58号 2018/12)を読みました。日本歌謡学会のシンポジウムで、『梁塵秘抄』439番を取り上げ、その詞章のどこが、当時新しみとして受け止められたのかを…
軍記物語講座第1巻『武士の世が始まる』には、保元物語・平治物語に関する論考も収載されますが、それに関連して昨冬開いた座談会の記録が、出版予告も兼ねて、花鳥社の公式サイトで公開されました。 https://kachosha.com/gunki2019051001/ 講師は早川厚一…
我が家の紅薔薇が咲き出しました。昨秋に大きな花を咲かせたので、今年はふつうの大きさの花が5輪。それでも朝、カーテンを引くと真紅の花がぱっと目に入り、挨拶されたような気分になります。 このところ足腰の衰えを自覚し、なるべく日に1回は外出するこ…
パセリ農家では、パセリを丸ごと使う料理をいろいろ工夫していることを、TV番組で知りました。素揚げにして塩を振ると美味しいのは知っていましたし、ちゃんとした料理店で出てくれば(ひどい店は使い回しする)、生でも葉だけつまんで、塩かマヨネーズで食…
寿永3年(1184)1月20日、東国の範頼・義経軍が宇治・勢多に到達します。京の義仲は、仁科・高梨らを宇治に、今井兼平らを勢多に派遣し、敵の侵入を防ぐため宇治・勢多川の橋板を外します。 【平等院】 延慶本『平家物語』は、義経が、宇治川端の在家を焼払い…
長野の友人からメールが来ました。連休中は、地域の祭や一族の交流で忙しかったらしい。このブログで昨年、「21トリソミー」と題して紹介した坊や(ミナト君、と呼んでおきましょう。人が行き交う所に因んで両親がつけた名前から)も、小学校に入学し、元…
軍記物語講座第2巻附録の源平盛衰記地名索引、第1巻・第4巻附録の年表を作成するための打ち合わせに出かけました。春日通りの交差点近くの会議室です。何かの店を閉めて、取り壊しまでの期間、貸し部屋で稼いでいるらしい。休日の午後、廃屋のようなビル…
昨日は1日中ヘリコプターがうるさくて、高速道路から都内へ入ってくる車列の観察かと思っていたら、一般参賀の交通整理だったらしい。午後には、午前中の参賀で貰った日の丸の小旗をリュックに挿して、我が家の近くを走っているランナーを見かけました。1…
中村文編『歌人源頼政とその周辺』(青簡舎)という本が出ました。歌人伝の研究など院政期の和歌文学に関して着実な成果を挙げてきた中村文さんの定年退職を記念して、『頼政集』輪読会のメンバーを中心に編まれた論文集です。あとがきを書いた兼築信行さん…
日本国民は、(中略)政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国…
連休で家事代行さんが来ないので、久しぶりに自分で家の掃除をしました。プロの彼女は2時間で掃き掃除拭き掃除(雑巾を両手に持って拭きます)を済ませるのに、掃き掃除だけで1時間以上かかってしまいました。 もう夕暮。思文閣出版の宣伝誌『鴨東通信』1…