春の嵐

予報では終日春の嵐です。暗かったので寝坊しました。健診結果の中性脂肪やコレステロールに赤印がついて以来、夕食の肉魚をなるべく翌朝のスープに持ち越す（つまり動物性蛋白質を減らす）ことにしました。今朝は、小海老をだしで煮たものが鍋の中にあります。昨夜は三つ葉と煮たのですが、思いついて、プチヴェールの下葉を毟って入れてみました。思い切り胡椒を利かせて、色鮮やかな春のスープ。

プチヴェールという名の野菜を初めて見つけたのは、世田谷に住んでいた頃。見慣れない緑が籠一杯、安売りされていたので買ってみました。少し萎れていましたが、水に浸けると元気を取り戻し、茹でてみたら艶やかな緑とつるりとした歯触りが素晴らしい。新しい野菜のようで、その後も時々見かけましたが、形状や価格がまちまちでした。調べてみると、１９９０年に静岡で、ケールと芽キャベツを掛け合わせて作られた野菜とのこと。一挙に納得しました。写真で見ると、草本自体は観賞用にもなりそうです。

シチューや炒め物にもいいそうですが、我が家では茹でてマヨネーズをつけるだけ。但しマヨネーズに明太子を混ぜたり、一味唐辛子、味噌、醤油、山葵を混ぜるなど日によって変化をつけます。ブロッコリーやアスパラガスは、茹でるより電子レンジで加熱する方が美味しくなりますが、これはしぼんでしまう（生産者のHPにも、電子レンジでは汚くなる、とありました）ので、さっと茹でる方がよいようです。

初めて食べた時は感激して、関西の後輩にも送りました（いま思えば開発されてまもなくだった）。あれから３０年ー彼女とは道が岐れました。北杜市へ観桜に誘われてドライブした際、道の駅で見かけ、友人にも勧めました。彼はいずれ温泉町へ移住するそうで、遠隔地ですから逢うこともなくなるでしょう。人は去り、春雷が轟く一日です。