ポイント制

50代後半から、整腸剤代わりに朝1でヨーグルトを食べるようになりました。気に入っているのは小岩井農場の生乳100%400g入り、3分の1ずつ毎朝、ジャムを1匙加えて、メールチェックしながら食べます。新しいカップを買ってきたら、蓋に何やらラベルが貼ってある。「ポイントを貯めて」応募すると、これこれの景品を貰えるというキャンペーン。「レシートを撮影して」とあり、詳細は「こちらのQRコードから」。

私はポイント制というのが嫌いです。スーパーで勧められても顧客カードを作らないので、変わり者のように思われているらしい。個人情報を採られるのが厭だし、レジで時間を食うのが厭。何よりも、何故、幾ら割引になるのかが見えないのが気に食わないのです。商店街のスタンプ制カードなら、まだしも¥500につき1スタンプ、というのが目に見え、カードが一杯になったら¥500引き、というのが分かっているけれど。

科研費では、購入時にポイントをつけて貰うのは規定違反とされ、うっかり大型販売店でレシートにポイントを打たれると、いちいちやり直さなければなりませんでした。今や、国や地方自治体が、報奨金だの助成金だのをポイントで支給する時代。なじめません。おまけはあくまでおまけ、でしょう。貯まっていくのを数えるのは自分がさもしくなるような、みみっちい人間扱いされているような気分になるのです。対価は眼前で見極めて支払うものだというのが、我が家の流儀。

尤も、タグを33枚集めて持参するとクリーニング1点無料、などというサービスは、面倒くさがりながらも利用しているので、首尾一貫していないかも知れません。しかしポイント制には目に見えない部分、ブラックボックスがある。アナログ世代は敬して近寄るまい、と改めて指針を確認しました。