桜づくし・嵐の翌朝篇

一晩吹き荒れた雨の名残が、未だ窓硝子に残っていました。高級マンションと錯覚させるCMを流している会社の建築ですが、我が家のベランダは、激しい雨の後階上から漏る。もう十数年、修理を要求しているのに直りません。今朝もぼた、ぼた・・・慌てて柔軟体操、血圧測定、入浴を済ませて階上へ。もう両家とも苦笑いする仲です。

マスクをしたついでに近所の長泉寺へ、桜の様子を観に行きました。戦前からあったという山桜は、区が樹木医を派遣したものの瀕死に近い。染井吉野と八重桜は未だ爛漫に咲き誇っていました。息をするかのように、ときどき染井吉野が散ります。寺の若奥さんが出てきたので挨拶すると、山桜の若木を3本植えたそうです。まずは安心して帰りました。

メールを開けたら、辻英子さんから、【わが家は右手に世田谷新町から日体大まで続く呑川の桜並木が満開(富士山も見えます)、左手に駒沢大学・公園の桜を眺め楽しんでおります。】という通信が来ていました。細菌性肺炎のため発熱し、コロナでないことを確かめて入院許可が出るまで半月かかり、【コロナ禍による他の病気治療の遅延の実体験でもありました】とのことでした。今は何よりもこれが恐い。

徳島の原水さんからも、写真添付のメールが来ていました。

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八百万神之御殿2018

【中部脇町にある、宗教団体が管理運営している名所です。車幅ギリギリの舗装していない崖道を登っていくのですが、「花の下にて春死」ぬのも一興と思い、毎年出かけていました。しかし、2018年を最後に断念しました。愛犬のさくらがやってきてから、少し命が惜しくなったからです。(原水民樹)】

徳島でも有名な花の名所だそうで、季節には入場料を取って開放するらしい。ペットと過ごす時間が西行気取りに勝つところが、原水さんの優しさです。