明翔会
公益信託松尾金藏記念奨学基金は2002年12月に発足し、03年度以来196名の人文学系大学院生を支援して、来年度で終了します。この奨学金の特典は、基金の報告書を兼ねた論文集『明日へ翔ぶー人文学の新視点ー』(風間書房)に、論文を執筆できるこ…
有富純也・佐藤雄基編『摂関・院政期研究を読み直す』(思文閣出版)という本が出ました。もとは2016年から始まった読書会の成果だそうですが、いい論文を書いている若手(明翔会の手嶋大侑さんもその1人)を巻き込もうということになって、人数を増や…
8月にスリランカへ古代の水利施設のフィールド調査に行った鈴木慎也さんのスリランカ便りの続編です。【スリランカには26の国立公園と100以上の自然保護区が存在しており、多種多様な生き物が生息している。今回の調査地は国立公園に隣接した密林地帯であっ…
実盛良彦編『銅鏡から読み解く2~4世紀の東アジアー三角縁神獣鏡と関連鏡群の諸問題』(アジア遊学237 勉誠出版 2019)を読んでいます。実盛さんは考古学が専門、今は四條畷市教育委員会勤務、『明日へ翔ぶ 2』(風間書房 2011)に「楽浪郡地域における青…
明翔会の鈴木慎也さんが、スリランカへ4年ぶりでフィールド調査に行ってきた、というので、その報告を投稿して貰いました。 【私は2017年から古代スリランカの水利施設の調査を行っている。この8月に実施したジャングル内での遺跡探査の様子(今回のテーマ…
手嶋大侑さんの論文「平安・鎌倉時代における任官情報伝達文書とその公験的機能」(「年報中世史研究」48)を読みました。2度の口頭発表を経て書いたとのことで、要領よく整理されていて分かりやすい。 10~13世紀の任官情報はどのように伝達されたの…
10:00から明翔会研究報告会2日目。午前中1本目は岡部柊太さんの「黒龍会のアジア認識と文明観」。1901年に結成され、共同事業による日本のアジア進出や帝国主義的アジア研究を主張した団体、黒龍会の歩みを辿り、西洋の物質文明に対して、東洋の…
明翔会主催第4回研究報告会の1日目。昼過ぎに新橋の国際善隣会館へ入ると、すでに会場の準備ができていました。世話役の人たちがこれまでオンライン会議を重ね、メールのやりとりを繰り返して用意してきた会です。会場とZoomとを併せて、参加者は老若30…
9月9日・10日に開かれる研究報告会では、オンライン、会場(国際善隣会館)参加ともに会員外の参加や質疑応答を歓迎しています。報告要旨は6月20日付本ブログやhttps://meisyokai.wixsite.com/2013に掲載。お問い合わせはmeisyokai@gmail.comまで(未…
午前中、明翔会事務局が第4回研究報告会のスタッフ会議をやるので、Zoomで顔を出さないかとお誘いがあり、出てみました。すでに3回打ち合わせを重ね、詳細な議事録ができているようです。今日は世話人数名と当日の研究報告者数名が参加、実務的な打ち合わ…
明翔会主催の第4回研究報告会と論集『明日へ翔ぶ 6』の出版記念会を下記の通り開催します。会員外の方も来聴歓迎いたします。 令和5年9月9日(土) 13:00~15:00 9月10日(日) 10:00~15:00 国際善隣協会5階会議室(東京都港区新橋1-5-5)及びZoomリ…
9月9日(土) 13:00~15:00 9月10日(日) 10:00~15:00 於 国際善隣協会5階会議室(東京都港区新橋1-5-5)、及びZoomリモート会議 *参加費は無料ですが、出版記念会参加の方は、事前申し込み・飲食代が必要です。 Zoomミーティングリンクは、メールで…
中村昂希さんの論文「戦国期島津氏の都鄙間交渉―不断光院清誉の活動を中心に―」(「七隈史学」25号)を読みました。私は専門外なので、16世紀後半の武家文化への関心くらいしかなかったのですが、読んでいくと、有力大名と京洛との関係の具体例が分かっ…
中世英文学が御専門の多ヶ谷有子さんに、『明日へ翔ぶー人文社会学の新視点ー 6』(風間書房)をお送りしたところ、読後感のメールが来ました。多ヶ谷さんはアーサー伝説を始めとする古典英文学やキリスト教文化に詳しく、欧州での留学経験もおありです。 …
今年度の松尾金藏記念奨学基金の採択が決まりました。本基金最後の採択です。以下は採択された奨学生の研究題目、( )内は大学と専攻名です。なお1年ごとに業績と研究計画について、継続審査があります。 博士課程: 1 古筆切を中心とする資料調査と文献…
山本栄美子さんが最近書いたものを持って、訪ねてきました。山本さんは平成18年度、東京大学大学院博士課程でこの奨学金を受け、生命倫理学を専攻しました。論集『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点― 1』(風間書房 2008)には、「学問における「主観性」と…
依田徹さんから、遠山記念館のテーマ展「源頼朝の時代―平治物語と源平合戦」の案内が来ましたので、御披露します。依田さんは東京芸大修士課程で岡倉天心の研究をしていた時に本奨学金を受給、その後大宮盆栽美術館に勤め、茶道文化に関する著書も多く出し、…
手嶋大侑さんから、新任挨拶のメールが来たので、御披露します。 【4月1日をもって、同朋大学文学部人文学科・専任講師に着任致しました。これからは、研究はもちろんのこと、学生の教育にも力をいれて頑張っていきたいと思います。 今は、雑誌投稿の準備と…
公益信託松尾金藏記念奨学基金の今年度採択者が決まりました。今年度は修士課程からの応募が少なく、博士課程からの採択が例年よりも多くなりました。採択後は1年ごとに継続願を提出し、審査を受けることになります。 採択された方々の研究課題と所属大学院…
午後1時から、第3回研究報告会2日目が始まりました。 1本目の報告は鈴木愼也さんの「古代スリランカの灌漑施設に関する考古学的研究ーGISとSfMを用いた研究事例の紹介ー」。スリランカ北部には紀元前5世紀頃から12世紀まで使用されていた石造の貯水…
オンラインによる第3回研究報告会の1日目、研究報告が3本です。 高嶋太郎さんの「<ボルデスホルム祭壇>における宗教と芸術の機能」は、16世紀前半、ドイツのシュレスヴィヒ大聖堂に彫刻家ハンス・ブリュッゲマンが制作したボルデスホルム祭壇について…
『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点―』の編集担当者からメールを貰いました。第2集(風間書房 2011)に執筆した光平有希さんの名前を、心理学関係の雑誌で見つけました、というメールです。光平さんはエリザベト音楽大学出身で、音楽療法史が専門。『明日…
今年3月に予定されながら、COVID2019感染拡大防止のため延期されていた明翔会主催の研究報告会を、来年3月にオンラインで開催する準備をしていると、世話役から以下のように知らせがありました。 2021年3月20日(土)・21日(日) 東京・名古屋な…
今年度の公益信託松尾金藏記念奨学基金の採択者が決まりました。博士課程2年目で学振の特別研究員に採択されて、この奨学金を辞退する人が多くなったことと、今年はコロナ禍で社会が経済的に逼迫する可能性が高いことから、12名の採択となりました。採択…
『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点― 5』(風間書房)の読後感が届いています。ここでは年長者の感想を2通、紹介します。1通目は文学がご専門、2通目は理工系がご専門の方からです。 [どの1編を取り上げても、清新な内容を主張していて好感が持てます。…
名古屋市立大学日本文化研究会編『アジアの中の日本文化―ことば・説話・芸能―』(風間書房 2019)という本が出ています。名古屋市立大学の昼夜開講制大学院人間文化研究科の日本文化コースを中心として、2008年から開かれてきた研究会の成果を1冊の…
『明日へ翔ぶ 5』(風間書房)をお贈りした方々から、読後感がぽつぽつ届いています。鳥取大学名誉教授で中世日本史が専門の錦織勤さんは、笠見智慧さんが奨学金給付終了時(平成30年度)に提出した報告書「土器と墳丘墓からみる弥生時代後期の山陰地方の…
3月14日に予定されていた第3回明翔会研究報告会は、今般のCOVID2019感染拡大防止の動きに鑑み、延期になりました。今日、世話役が集まって決めたそうです。中止ではなく、事態が沈静するのを待って(秋になるでしょうが)、改めて開催を検討する、とのことで…
3月14日開催予定の明翔会研究報告会は、予定通り実施されます。近日中にレジュメのパンフレットができあがり、参加者にお送りするそうです。翌日に予定されていた公益信託松尾金藏記念奨学基金主催の『明日へ翔ぶ 5』出版記念会は、COVID2019流行のため…
第三回 明翔会研究報告会 2020年3月14日(土) 10:00~16:00 星陵会館会議室3A(東京都千代田区永田町2-16-2) 研究発表6名・記念講演1名 *公益信託松尾金藏奨学基金の受給者及びその修了者による研究成果報告と交流とを目的とし…