川越便り・春の妖精篇

川越の友人から、花便りが来ました。

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スノードロップ

【昨日は妙に生暖かい風の吹く一日でしたが、庭を見ると、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる花がひっそりと咲いていました。スノードロップは、最近はよく見かけるようになりました。

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雪割草

雪割草は越後生まれのオオミスミソウを改良して生まれた可憐な花ですが、直射日光が大の苦手で、庭木の下草の陰では元気に繁殖しているのに、少し陽の当たる木の下では葉がなくなって、消えてしまったと思っていたら、なんと花が咲いているではありませんか!植物の生命力に驚かされました。】

Spring ephemeralとは、春に花をつけ、その後地上の茎葉がなくなってしまう植物の総称で、カタクリアズマイチゲもそれに当たる、とのこと。林の下草として生え、冬は落葉樹の葉がないので林床に日が当たり、向日性ながら育つことができるのだそうです。

写真で見ると、スノードロップの周囲にいろいろな芽生えが出てきていますが、我が家でも紫蘭の芽が出ました。何種類かある菫(全部、路傍から採種した実生です)の芽もつぎつぎ出ています。梔子の木の下に、ある日突然、見慣れぬ無数の芽生えを発見、何だろう?鳥が運んで来たにしては綺麗な円周を成しているのが不思議、と観察しているうちに、そうかコキアだ、と思い当たりました。昨夏、涼しげなコキアの緑を楽しんだ後、トレイにこぼれた土を梔子の根元に撒いたっけ。土の中に細かな種子が落ちて混じっていたのでしょう。

しかし早すぎる。調べるとコキアの播種期は3~4月。ヨーグルトのカップを洗って底に孔を開け、苗用のポットを幾つも作りました。夏までにうまく育てられるかどうか。