2024-01-01から1年間の記事一覧

ほぼトラ

あっという間に状況はかたむいたーその後の展開が速すぎて、べつの状況を思い浮かべる暇さえない。そんな感じの米国事情です。すでに株式市場は次期大統領が決定したことを織り込み済みのようなうごきを始めている、と報じる経済記事もあります。 弱く見えた…

越前だより・伊勢訪書篇

大谷貞德さんから、連休を利用して伊勢の国学者の蔵書を訪ねたとメールが来ました。 有造館入徳門 【津藩の藩校有造館の講堂にあったという正門をくぐってきました。この門は有造館が廃校になって以後も師範学校、小学校などの門としても使われていたようで…

中世文学69号

「中世文学」69号が来たので、まず山本啓介さんの「「京極派」再考ー持明院統の歌風についてー」を読みました。京極派の歌には個人的にも惹かれるし、平家物語流行期の時代性にも関心があるので。本論文は「京極派」という呼称をまず限定し、その後の持明…

選挙プランナー

選挙プランナーという職業があることを知りました。選挙戦略研究所というオフィスを持っていて、党や個人の選挙対策を請け負うらしい。そういうビジネスが成り立っていることは予想していましたが、先日の都知事選で第2位になった候補者の戦略について語っ…

老後事典・ホームの交際篇

新聞の投書欄が、老人ホーム内での交際について特集をしていました。愚痴、成功例、助言などを読みながら、老後の知恵は案外共有されていないし、老後の現実についても知られていないことが多いんだなあ、と思いました。そういう話題を書くと、ブログのアク…

もしトラ

某大国大統領選が近づき、対立党派の候補との駆け引きが連日話題になっています。じつは現職は私と同年齢、いや7ヶ月若い。対立党派の元職は78歳、決して若くはないが格闘技で鍛えた身体は今なお威圧感を与えるのに十分です。現職は以前から動作は緩慢に…

四つの緒

名古屋の月見ケ岡文芸舎の会報「よつのを」13号を読みました。琵琶の4絃に因んだ名の会報です。今年は平曲の譜本『平家正節』編纂250年記念事業が始まり、名古屋・東京・仙台の3都市でイベントが企画され、その情報も満載でした。 口誦で伝わる芸能で…

宮古島のマンゴー

宮古島からマンゴーが届きました。みごとなアップルマンゴーです。30代で亡くなった親友の次男坊、今は宮古島で小さなレストランをやっているシェフが送ってくれました。 電話を掛けてみました。マンゴーは今が旬、香りが立って皮がべたべたしてきたら食べ…

東国対決の木曽義仲

長村祥知さんの『源頼朝と木曽義仲』(吉川弘文館 2023/8)を取り寄せて読みました。年表・参考文献一覧とも180頁のソフトカバー、持ちやすく文字も大きくて読みやすそうに見える本ですが、長元元(1028)年の平忠常の乱から説き起こし、駆け足で保元平治…

一夜明けて

現職の圧倒的勝利で終わった都知事選。しかし後味の悪さが残りました。法で取り締まられないからと言って、何でもやっていいというものではない。大人の分別(ああこれはすでに死語か)というものがあるだろう。選挙権・被選挙権は大人の特権なのに。 私が心…

不要不急の

朝のうち、と心がけて投票に出かけました。最高気温36度の予報、不要不急の外出は控えるように、と頻りに呼びかけられているのですが、今回はどうしても投票所へ行かねば、と思いました。ぜひ当選させたい候補がいるわけではありません。当選者には勘違い…

帝諡考

田代圭一さんの論文「宮内庁書陵部蔵『帝諡考』の成立過程ー森鴎外の書き込みをもとにー」(「書陵部紀要」75号)を読みました。 森鴎外(1922没)は晩年、宮内省図書寮の頭を務め、歴代天皇の諡を考証した『帝諡考』を著しました。大正8(1919)年10月…

川越便り・マニア原点篇

薔薇マニアの友人に、思い出の薔薇3つを挙げよ、という謎をかけたら、こんなメールが返ってきました。長い話なので編集しました。 クイーンエリザベス 【私の薔薇好きの原点は病弱だった小学生時代に遡ります。 その当時の住まいは、父が戦中勤めていた中島…

卓袱台返し

某大国の次期指導者がどうなるか、社会主義国の指導体制はどこまで膨張し続けるのか、弊国の政治家たちの倫理感、殊に金銭感覚の劣化をどう防げばいいのか、無力感に陥没しそうな心配ごとが続きます。国内でも未来に確信が持てず、政治はとりあえず目先の保…

世の中騒がし

𠮷海直人さんの「「世の中騒がし」に疫病を読むことー『源氏物語』薄雲巻の再検討ー」(「國學院雑誌」1406号)という研究ノートを読みました。 「騒がし」という形容詞が「世の中」と結びつくと、単に音がうるさいという意味に留まらず、ある特定の情況を指…

越前だより・恐竜篇

福井高専の大谷貞德さんから、恐竜の写真が送られてきました。新幹線で福井駅に降り立って、まず目に入ったのがこれ、だそうです。 駅構内の恐竜 それなりに考証済みのフィギュアなのでしょうが、彩色の方は果たして如何。 小学校の頃は私も恐竜に興味があり…

虫歯治療

歯医者に出かけました。この歯科医院の院長は、10年前に区の地域包括ケア委員会で見かけ、高齢者を無能扱いしない姿勢を信頼して、かかりつけで定期的な口腔ケアに通っているのですが、担当に決められた歯科衛生士がきつくて、初めは治療台上で口を開けた…

日曜画家の遺作

論集『明日へ翔ぶ』最終巻の校了が近づいてきたので、口絵に載せて貰う亡父の絵を選びました。第7巻と最終巻の2冊分、4枚です。1930年代以来、およそ70年間の作品が箱一杯あり、3時間近くかかりました。 油絵、水彩、スケッチ、クレパス、色鉛筆、…

綱敷天神像

藤立紘輝さんの「太宰府天満宮所蔵「綱敷天神像」の伝来と佐賀藩士藤井家の由緒」(「飛梅」211号)を読みました。藤立さんは皇學館大学から九州大学大学院に進み、日本中世史を専攻しています。このブログでも論文を紹介したことがあります。以前から太宰府…

信濃便り・淡竹篇

長野の友人から、写メールが来ました。【この時期、スーパーや道の駅などに出回る淡竹(はちく)です。アクが少なく、味噌汁、炊き込みご飯、煮物、なんでもござれという優れものです。家族3人で、ご近所から頂いたものの皮を剥きました。】 淡竹を剥く 【…

死生学の師

山本栄美子さんから、最近書いたものが送られてきました。その中に、大学院で指導教授だった池沢優氏の退官記念に書いた文章がありました(「宗教学者として死生学の「場」を確立された池澤先生」東京大学宗教学年報41別冊 2023/3)。 山本さんは現役の看…

起立性調節障害

NHKの昼番で「起立性調節障害」の解説をやっていました。へえ~今はそういう名がついているのか、と視聴してみて、何だか違うなあ、という気がしたので書いてみます。 中学の頃、春先に朝、めまいがしてどうしても起き上がれず、学校を休んだことが2,3度…

本日の長門本

土曜日の朝、のんびりPCを開けたら、鈴木孝庸さんから画像添付メールが届いていました。新興古書大即売会展に出ている一誠堂の昭和10年6月の目録に長門本平家物語が出ている、知ってるか、というメールです。前日から小川町で即売会が開かれているのは知…

豊後便り・呪文の薔薇篇

別府暮らしの友人から、薔薇の名前の特定は難しいのだ、というメールが来ました。 アブラカダブラ・その1 【バラの名は、一見しただけではまず特定できません。酷似した品種が多いからです。バラの品種はざっと1万種くらいあると言われていますが(本当に…

これから

今日は沖縄慰霊の日。1945年、本土降伏の52日前に防衛線とされた沖縄の軍民もろともの抵抗が尽きた日です。正午のニュースの後、NHKーTVの中継が始まりました。アナウンサーも放送記者も、若い。沖縄局の職員らしいので、戦争体験者の曾孫の世代でしょ…

管理組合

今年はマンション管理組合の当番で、理事に当たっていて、夕方から今年度2度目の会議に出ました。管理会社が販売会社の子会社なのは、便利なようでもあるが限界も多い。設計の不具合などがあっても泣き寝入りするしかないし、管理会社を換えるのは難しいか…

山城便り・陶器篇

伏見の錦織勤さんに、文化財保護のネットワークについて質問しました。 【確か阪神大震災を契機に、関西の研究者たちが「史料ネット」という文化財救済の運動体・組織を作り、それが各地に広がっていったのではないかと記憶しています。鳥取西部地震の時に、…

古活字探偵18

高木浩明さんの「古活字探偵事件帖18」(「日本古書通信」1139号)を読みました。今回はかなり重たい、大きな謎が出されています。表紙の裏打ちから発見された刷り反古の話ですが、前回はいわばこの前置きだったんだな、と思い当たりながら読みました。 比…

選挙ポスター

小学校の塀に沿って、選挙ポスターの掲示板が立ちました。30コマあり、都知事選にこんなに沢山のコマは要らないのに、と思いながら通り過ぎ、その夜のニュースで立候補を表明している人がすでに40人、と知って仰天しました。当選するのは1人なんだよ、…

文化財保護ボランティア

長野の友人からメールが来ました。妹さんが、地元で水害を被った文書類の救済ボランティアをやっているそうです。浸水した文書はとりあえず冷凍し、必要ならば時間をかけて修復するのだそうで、妹さんの話を要約します。 作業風景 【2019年10月、台風19号の…