日々雑録

三河の中世

愛知教育大の松島周一さんから手紙と共に抜刷2本が送られてきました。①「高橋庄地頭中条秀長の登場と中条時長」(「豊田市史研究」13号 2022/3)、②「三河の中世―足利氏とともに歩んだ歴史―」(岡崎市美術博物館開館25周年記念『至宝 燦めく岡崎の文化財』 2…

信濃便り・言語獲得篇

長野の友人から、特別支援教育や言語の発達障がいについて勉強している、とメールが来ました。ミナト君が小学校高学年になるにつれて、周囲はどういう心構えでいればいいのか、という問題に直面したようです。行政の作ったHPの中では、島根県のサイトがいい…

ゆうちょ銀行

今年の1月からゆうちょ銀行では、現金で送金をしようとすると、新たに¥110の手数料を取るようになりました。赤い用紙(手数料先方負担)の払い込みでも、こちらが¥110取られるのです。学会費や書籍代の支払いなど、今まで利用する機会が多かった送金方法だ…

体験的電子事情・HP開発篇

先週の土曜日、朝日新聞の「はじまりを歩く」という欄に、「日本初のホームページ」という記事が載りました。日本で初めてのHPは、1992年9月30日、つくば市の高エネルギー物理学研究所から発信された、というのです。当時の日本には、加速器を使って未発見の…

コロナな日々 31st stage

昨日、かかりつけ医に抗コレステロール剤を貰いに行きました。5日に1回服用していると言ったら、それでは効いていないはずだと繰り返し言われました。じつは7月の健診でコレステロール値は103まで下がっているのですが、忘れているらしい。有名受験校出の医…

静かに眠れ

NHKがニュースで、しきりに「首相は弔問外交を始めました」と言う。強い違和感があります。ところが新聞もまた「弔問外交をする予定」といった言い回しを、平然と使っています。失礼じゃないの!?弔問外交なんて外交はない。要人たちは葬儀に来ているのであ…

経済大国日本

Nスペが2週続けて「中流危機を越えて」というタイトルを組みました。ところどころ居眠りしながら視たのですが、この20年間、日本の賃金は上がらず、それどころか所得分布の中間値は¥505万から¥374万へと大きく下がっている、という数値に仰天しました。1億…

読む羅針盤

武久堅さんの『平家物語への羅針盤』(関西学院大学出版会)を読みました。武久さんは私より7歳年長、8歳年長の栃木孝惟さんが頻りに、軍記物語の読みへのファイナルアンサーを書くと言っていたことを思い出し、本書もそういう意図かなと思って開いてみまし…

彼岸の仲日

秋分の日だというので、そうか、お彼岸だ、と扇屋へおはぎを買いに行きました。休日を日曜に連結して動かす法律ができてから、季節ごとの祝日がぴんと来なくなりました(先週の敬老の日、グーグルのヘッダーには老人に花束を贈る子供たちの絵が出ていました…

甘藷栽培の普及

在外日本学関係資料紹介で活躍している辻英子さんから、1冊の本が送られてきました。中林賀一郎著『朝鮮に於ける甘藷栽培の実際』、開封した瞬間何かの間違いではないかと思ったのですが、巻末の「覆刻に寄せて」を読んで、事情が分かりました。 中林氏は辻…

信濃便り・直木賞作家篇

用があって長野の友人にメールしたら、いま今村翔吾の講演会場に来ている、との返信が来ました。台風接近で不要不急の外出は控えろ、と気象庁が言っていた昼です。 今村翔吾の自家用車 【今年は真田信之松代入部400年に当たり、この講演会は「今村翔吾のまつ…

殯宮祗候

平成元(1989)年2月24日は、冷たい雨の降る日でした。高齢だった亡父は昭和天皇の大喪参列を断わっていました。ほぼ同年だった私の恩師は、新宿御苑の大喪から武蔵野御陵まで参列されたのに、兵役も務めた父は、もう充分御奉公した、風邪でも引いたら今…

ギルティ・シンドローム

台風情報の合間に挟むためか、NHKTVが5分、3分の番宣を不規則に流しています。偶々「キーウの夏」というNスペの紹介を視ました。9月10日に放映したらしいのですが、視ていません。戦火に蹂躙された印象の強いウクライナの首都キーウが奪還され、しばし…

叱るということ

40~50代で世田谷に住んでいた頃、どうやら近所の商店街では、あの人の職業は何だ、という眼で見られていたらしい。NHKーTVに出演した後、教師だったんですね、とあちこちで声を掛けられました。行きつけの肉屋からは、この人は叱り方のプロだとは思って…

方丈記と五大災厄

説話文学会9月例会をオンラインで視聴しました。今回はハイブリッド、オンラインでは60名強、会場には30名以上の参加があったようで、申込数は130だったとのこと。荒木浩さんの司会、タイトルは「五大災厄のシンデミック―『方丈記』の時代」でした。…

コロナの街・part 39

3年ぶりに眼科検診に出かけました。後期高齢者は年1回、無料で区の眼科検診が受けられるのですが、大学病院は駄目。私はずっと、お茶の水にある大学病院の眼科で半年ごとに検診を受けてきたので、地元の眼科医を知りません。古い検査機械などで眼を傷つけ…

生活実感

総務省統計局の出す消費者物価指数は2.6%上昇(2020年を基準とする2022年7月)だという。生活実感に合わないよねえ、とエノキさんと話しました。スーパーで、去年までとほぼ同じ量をカートに入れてレジに行き、支払いが3割増し、えっと驚くの…

中世の語彙

安部清哉編『中世の語彙―武士と和漢混淆の時代―』(シリーズ<日本の語彙>3 朝倉書店 2020)を取り寄せて読みました。山本真吾さんの論文「『平家物語』の語彙」を読むためで、目次を見て大半は自分に関係ないと思ったのですが、読み始めたら、蒙を啓かれ…

戸籍制度を見直す

夫婦別姓や同性結婚の攻防戦を見ていると、その是非よりも、日本の戸籍制度が現代社会に相応しいものかどうか、根本的に問うてみる必要があるのでは、と感じます。 結婚って何だろう、結果的に叶わなかったり望まなかったりは構わないが、元来は次世代を育む…

大規模修繕

南町田に勤務していた頃、横浜の青葉台のマンションに住んでいました。当時のマンションは7年ごとに鉄部塗装、13年目に大規模修繕を行うのが通例で、私が管理組合理事だった(その頃の話は「人事力」と題して本ブログに書きました)翌年に、鉄部塗装工事…

外交的おもてなし

何十年も経ってひょっくり意味が判る、という事柄があります。 日本巡航見本市というプロジェクトの、代表団長伴侶という役柄で東南アジアを歴訪したことがありました。55年前のこと。見本市船に乗船する前に、ニューデリーの日本大使館で晩餐に招かれまし…

不断のリスク管理

報道を見て、えっ、今さらこんなことだったの、と思うことが増えてきました。絶滅危惧種をネットオークションでは扱わない、と決めたとのニュースを見て、今までは野放しだったのか!と驚いたのもその一つ。園長が臨時に運転した通園バスに3歳児が取り残さ…

文芸論の探求

高田祐彦さんの『高木市之助 文芸論の探求』(岩波書店 近代「国文学」の肖像第5巻 2021)を取り寄せて読みました。 高木市之助は昭和49年(1974)、87歳で亡くなりましたが、2年前までフェリス女学院大学に勤め、昭和35年には日本古典文学大系の『…

信濃便り・宝珠篇

長野の友人の庭では、去年我が家から送った観賞用パプリカの苗を冬越しさせて育て、豆電球のような実が色づき始めた、と写メールが来ました。 2年越しのパプリカ なるほどこんなに大きくなるのか。一昨年花屋で苗を買った時は、実の色が赤と黄色と紫の3種…

女性冠詞

日本語学の高崎みどりさんが「桜蔭会会報」復刊264号に、「”女性冠詞”を取り払って」という題で会長挨拶を書いています。そうか、あれは女性冠詞というのかーと思いながら読みました。「女性で初めて」「女性初の」等々の但し書きをつけて業績紹介される場合…

きのこ

玄界灘のほとりで育った父は、きのこを莫迦にしていました。あれは飢饉の時に食べるもんだ、と言うのです。福岡方言では、きのこを「なば」と言います(毒茸を「なば」と呼んで区別する土地もあるらしい)。湿った触感がよく出ている語だと思います。 山国、…

棺の蓋は

ゴルバチョフが亡くなりました。西側諸国では「話のわかる」政治家として人気がありましたが、本国ではそうではなかったとのこと。むしろソ連崩壊を招き、その後のロシアを混乱・困窮に追い込んだ人物として批判され、現在のプーチン政策の淵源になったと言…

公家の盛衰・武家の興亡

先日買ってきた倉本一宏さんの『平氏―公家の盛衰、武家の興亡』(中公新書)を読みました。倉本さんは古代史が専門、同じ新書で藤原氏や公家源氏の本も出し、道長に関する新書も2冊出しています。本書は、はじめに―平氏とは何か、1桓武平氏の誕生、2その…

山城便り・蔵書整理篇

京都郊外に住む錦織さんから、蔵書整理をしている、PCに蔵書目録を打ち込むのが一苦労だった、というメールが来ました。 【新書・文庫が溢れて、足の踏み場もない程になり、何とかしないと、と思っていたのですが、先日、孫に、「100円、買いすぎたの?」と…

川越便り・秋草篇

川越の友人から、そろそろ庭には秋の気配、蚊に刺されながら、花瓶に飾れそうな花を摘んでみた、との写メールが来ました。 女郎花と吾亦紅 吾亦紅は五島美術館の近くの川堤に、女郎花は阿蘇の草原に自生していたのが思い出に残っています。なるほど秋の気配…