川越便り・清雲寺篇

川越の友人から、花を追ってドライブした、と写メールが来ました。

清雲寺の枝垂桜

秩父の清雲寺は、我が家からは国道299号線でほぼ一本道で秩父市まで、さらに山梨へ続く街道をまっすぐですから非常に行きやすい。毎年のように桜を見にいきます。

有名なエドヒガンは寺創建時に植えられたもの、樹齢は600年を超えます。残念ながらすでに散っています(ソメイヨシノより早咲き)が、遅咲きの紅枝垂が満開です。

どこかの老人クラブらしき団体の老人たちが、思い思いに木の下やベンチに座って写生をしていました。桜の枝の下にシートを敷いて、持参のお弁当を広げている人たちも多くいました。そのため、なかなか写真を撮るベストポジションを得られません。】

花見の人々

【途中の山道は西武鉄道の線路とほぼ並行して川沿いをたどるので、あちらこちらの民家や、公共施設、寺社のあるところには必ず満開の桜が咲いており、山肌にも桜が雲のように咲き、新緑の薄緑のグラデーションが実に美しい。】

さまざまの桜

白い花は梅のように見えますが、枝垂桜にもいろいろ種類があるようです。今年は開花が遅いような気がしましたが、考えてみれば、かつては入学式の頃に咲くので学校に植えられたのでした。入学試験は沈丁花、卒業式は桃の花、そして入学式は桜、と思い出に結びついていたものです。毎年開花が早くなるので、花見には未だ寒すぎる、ちょうどいい時季に咲く品種を開発中だという話を聞きました。染井吉野が桜を代表するのはこの先、長くないかも知れません。

桜前線はいま日本列島のどの辺を通過しているのでしょうか。それを想像するのもこの季節の楽しみの一つです。今年はワシントンへ手土産に持参された苗木が250本あったという。グローバルパートナーとやらが、ずっと平和友好の間柄で終わりますように。