大和便り・三春滝桜篇

天気予報では今日が東京の桜満開日。しかし我が家の近辺では二,三分咲きです。長泉寺へ行ってみたら、境内では山桜が満開になり、どこにこんなにいたのかと思うほど沢山の蜜蜂が花の中を忙しく飛び回っています。老人2人がスマホ撮影して去り、プードルを連れた女性が愛犬を座らせて撮影(今どきのペットは、ちゃんと写真の構図に収まるように座る)していました。この山桜は空襲に焼け残った老木です。区の樹木医が派遣されたのですが、樹勢の衰えは明らかで、若木が2本、新たに植えられました。

和文華館の三春滝桜

高木浩明さんから、大和文華館に調査に行ってきた、と写メールが来ていました。
三春滝桜は、日本三大桜の一つで、国の天然記念物。室町時代の画僧雪村の研究者で、大和文華館の学芸員であった林進氏が、雪村が晩年を過ごした福島県の三春町から若木を譲り受け、移植されたものだそうです。】 あまりの見事さに唸りました。

【息子も大学が決まり、今日は妻が息子の城作りの手伝いに、新しく借りたマンションに行っています。奈良の家には私と、自分を人間だと思っている犬1匹が残されました(高木浩明)】。

犬は集団生活をする動物で、自分が序列最下位だと生きていけないので、家族の中でビリから2番目(以上)だと思い込むのだそうです。それゆえ末っ子とは仲が悪いことが多いと何かで読んだ覚えがあります。昔、大学職員から娘が犬を飼いたがって困る、という話をされたので、この話をしたところ、翌日「娘に、あんた、犬の下になるけどいい?と訊いたらいいと言うので飼いました」との報告がありました。

餌を呉れる主婦は犬にとって最高位のボス。すると高木家では今後、浩明さんの序列は最下位になるわけでしょうか。