川越便り・庭先図鑑篇

川越の友人から、咲き終わり、咲き始め両方数えたら、庭には50種くらいの花が咲いている、と写メールが来ました。

シノグロッサム

勿忘草の仲間でしょうね。青だけでなく白やピンクもあるようです。この時季、勿忘草は植え込みたくなる花ですが、アブラムシを呼び寄せるので、私は懲りました。

黄花宝鐸草

これは山野草の一つ。我が家の近隣にも山野草マニアの一家がいて、無断駐車よけに並べたプランターで、いろいろ育てています。今は紫・白・ピンクの立浪草と、アマドコロが満開。玄関脇の小さなスペースには、苧環、石竹、都忘れ、華鬘草などなどが咲き乱れています。ここに住んで気がついたのは、都市の住宅街では園芸植物が脱走して、歳月と共に雑草化し、街路のあちこちに生き延びるのだということ。日本菫がアスファルトの隙間に咲くのを感心して見ていたのですが、その内、毎年春先に、花屋にその鉢植えが出回るのを見て、思い当たりました。夕化粧、虫取撫子、雛罌粟、庭石菖なども同様。今は繁殖力旺盛の雑草として憎まれている春紫苑も、もとは園芸用に輸入されたものらしい。こうして植生は変化し、景観の記憶も時代によって違うのでしょう。

フレンチラベンダー

ラベンダーと呼ばれるものにはさまざまあって、必ずしも香りがあるとは限らないようです。この品種はリボンで作ったブラシに見えて、私はあまり好きではなかったのですが、こういう風に撮影するとそれなりに可愛い花ですね。

デルフィニウム

穂に咲く花を姿よく咲かせるのはなかなかむつかしいけど、上出来ですね。50種もあるなら庭先図鑑が作れるのでは、とメールしたら、すでに毎年作っている、そうすると未だ無い花を買いたくなるので困っている、と返信が来ました。

いよいよ晩春から初夏へ。防寒用のもふもふスリッパを洗って干しました。