今年度の公益信託松尾金藏記念奨学基金の採択者が決まりました。博士課程2年目で学振の特別研究員に採択されて、この奨学金を辞退する人が多くなったことと、今年はコロナ禍で社会が経済的に逼迫する可能性が高いことから、12名の採択となりました。採択者の研究課題名と在籍大学院をお知らせします。
博士課程:
1 「日米による基地の共同使用のガイドライン化 1966-1978」 一橋大学
2 「日本国内のバングラデシュIT人材に対する日本語学習支援策の検討」
3 「1920年代の中華民国における行政権・治外法権回復への模索」 慶應義塾大学
4 「19世紀中葉のパリにおけるオペレッタ文化の発展」 東京芸術大学
5 「幕末維新期の日本における譜代藩の政治行動について」 福岡大学
6 「出生前診断をめぐる倫理的問題への徳倫理学的アプローチの確立」 九州大学
修士課程:
7 「沖縄における外来の土地神信仰の受容についての民俗学的研究」 筑波大学
8 「モクソン版テニスン詩集の挿絵から見る絵画とテクストの関係」 名古屋大学
9 「東海地方の方形周溝墓の地域的・時代的変遷と農耕社会の共同体像」 静岡大学
10 「ジャン・アルプ」 早稲田大学
11 「19世紀ドイツ語圏における標題音楽思想について」 東京大学
12 「倒置と一致に関する研究」 九州大学
*10はフランス文学、12は言語学の分野の研究です。
しばらくはコロナその他で不自由が続くかもしれませんが、そういう状況下で自分の研究をどう続けるか、それもまた研究能力の一つです。来年の継続申請書に何を書けるか、審査委員の先生方は今から期待しておられます。