公益信託松尾金藏記念奨学基金の今年度採択者が決まりました。今年度は修士課程からの応募が少なく、博士課程からの採択が例年よりも多くなりました。採択後は1年ごとに継続願を提出し、審査を受けることになります。
採択された方々の研究課題と所属大学院は下記の通りです。なお法学・政治学・経済学は、本来この基金の募集分野には含まれていませんが、今回採択された例は選考委員会によって現代史の範囲内と認定されました。
博士課程
1 「中国における共産主義と「伝統」の共存 - 心理メカニズムの分析」(慶應義塾大学)
2 「伊勢の風土で行われた荒木田麗女の文化活動について」(名古屋大学)
4 「大公国期における近代「フィンランド国民」形成」(早稲田大学)
5 「朝鮮との関係を中心とした近代日本におけるアジア主義思想の形成」(東京大学)
6 「ニューイングランド植民地のタラ漁業と独立革命との関連性」(熊本大学)
修士課程
7 「中世後期~戦国・織豊期の土佐国における政治拠点の様相について」(東京都立大学)
8 「上代から中古初期の散文作品における女性の描かれ方」(お茶の水女子大学)
9 「ラフカディオ・ハーンの遺伝的記憶説と仏教思想の関連究明」(島根大学)
10 「中世後期における寺社の歴史・信仰と政治権力との関係」(福岡大学)