ミナト君のこと

長野の友人からメールが来ました。連休中は、地域の祭や一族の交流で忙しかったらしい。このブログで昨年、「21トリソミー」と題して紹介した坊や(ミナト君、と呼んでおきましょう。人が行き交う所に因んで両親がつけた名前から)も、小学校に入学し、元気一杯で通っているそうです。今のところ、行政のサービスや周囲の協力のおかげでうまく行っているが、夏休みになればお母さんは退職しなければならないだろう、とのこと。IT技術を活かして、在宅でできることがいずれ見つかるのでは、と私は思っています。

ミナト君の父親は、親父バンドを結成し、人の集まる所に家族を連れて出かけるようにしているとか。この連休にもベリーダンス(何故か各地で流行っている)や木遣り歌(さすが「御柱」の土地柄です)に混じって、地域のイベントに出演したらしい。以下は友人の報告―「おやじバンドは5日のピラミッド祭で、「サボテンの花」、「やさしさに包まれたなら」、「オー、シャンゼリゼ」など4曲を演奏し、結構受けていました。曲がpopularで、新しすぎないのが良かったのだと思いました。来年も出場するよう頼まれたとのこと。残念ながら、「信濃の国」は間に合いませんでした。」

4月にも地域のイベントで演奏したとき、アンコールに「「信濃の国」をやれ!」という声がかかり、準備していなかった(父親は土浦育ち。長野県人のソウル・ミュージック「信濃国の歌」は叩き込まれていない)ので、謝ったのだそうです。この時、私の友人がバンドの演奏に惰性で手拍子を打っていたら、スローバラードになって、ミナト君(言葉が遅い障害がある)からそっと手首を押さえられた、と言っていました。

音楽大好きのミナト君。言葉が遅い人のためのアプリも、開発されているようです。障害は十人十色、各人に合わせたツールが、あちこちでできるといいですね。