越前だより・恐竜篇

福井高専の大谷貞德さんから、恐竜の写真が送られてきました。新幹線で福井駅に降り立って、まず目に入ったのがこれ、だそうです。

駅構内の恐竜

それなりに考証済みのフィギュアなのでしょうが、彩色の方は果たして如何。

小学校の頃は私も恐竜に興味があり、級友を誘って上野の科学博物館に通い、模造紙に恐竜の絵を描いて、研究発表と称して教室の壁に貼ったことがあります。しかしすぐ飽きました。SF物が流行って、やたらギャオーンと叫んでは首を振る、ステレオタイプに食傷したのです。鳥の起源が恐竜だという辺りまでが、私の追跡範囲でした。

子供の恐竜

その後、私の印象に残っている恐竜と言えば、hungry?と訊くCM。それから「サザエさん」のこんな一作ですー旧石器人らしき女性が乳飲み児を抱え、男の子にがみがみ言っている。うちじゃ飼えないよ、食物どうすんだよ!小さな男の子は夕陽の中をうなだれて、巨大な恐竜の子を捨てに引いていく。次のコマでは、ワカメが仔猫を叢に戻しながら呟きます、昔もこんな子がいただろうな。

 

福井駅前の恐竜

新聞報道で福井県立大学が来春、恐竜学部新設を申請中であることを知りました。えーっ、学部?尤も三重大学には国際忍者研究センターがあり、国公立大学はどこも地域性との折り合いに苦心惨憺、「恐竜学」は、それなりに学問体系を成しそうではあります。

福井駅のシンボル

【こちらへ来たばかりの頃は、恐竜グッズがあちこちで売られているのは観光客向けのPRくらいにしか思っていませんでしたが、まさか学部開設とは。そういえば栃木で担任だったクラスの中に、恐竜に興味があるから恐竜について学びたいと言っていた生徒がいたことを思い出しました。あの子が聞いたら喜んだことだろうな、と。】

福井で来春、再会するかもしれませんよ。