コロナの街・part 46

コロナワクチン6回目接種に出かけました。高齢者には区が接種日時と場所を指定して来るのです。7回目はどうなるかなあ、有料かしら、とぼんやり考えながら出かけました。今までは真昼間でしたが今回は夕方、暑さを怖がらずに済みました。

バスが思いがけず早く来て、いつもは待たされる区役所の高層EVもすぐに乗れたので、30分前に着いてしまいました。会場スタッフも慣れて手際よくなり、こまめに高齢者たちに声を掛けてくるのですが、同じ言葉を繰り返しているだけで、こちらを認識しているわけではなく、「ありがとう」とか「お世話様」とか返事を返すと彼らの間(ま)が狂って、流れが一瞬引っかかる。黙々と動かなければいけないようです。予定時間から10分も経たずに注射が済み、今夜は長湯と運動、お酒は駄目、と言われて送り出されました。

大手スーパーへ寄って食材を買いました。つい酒肴に目が行くのですが、さっきお酒は駄目、と言われたばかり。ここへ来た目的の第一、こまめ水の材料にする桜花の塩漬を探したのですが、あれは正月から春までしか置かない商品だとのこと。いや、客にも出せる熱中症予防水を作るのにいいんだよ、と言い捨ててレジへ向かいました。いつもの半分も買ってないのに、支払いはコロナ以前の4割増し。中央銀行はなおも物価上昇を目指しているらしいのですが・・・。

ぽつぽつ雨粒が落ち、風が強くなって、華奢な折り畳み傘では吹き折られそうです。梅雨が明ける兆しでしょうか。瞬きをすると目の縁がすこし熱いのが分かり、順調に副反応の微熱が出ているなと思いました。背負ったエコバッグにはクロワッサンのほか、伏見の青唐辛子、島根の野焼竹輪、京都のがんもどき、コチの薄造り。あっ、やっぱり酒肴か。