2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
坂井孝一さんから「中世法隆寺における僧侶の芸能」(「日本歴史」12月号)が送られてきたので読んでみました。かつて勝俣鎮夫氏主宰の研究会で、法隆寺僧の延年について発表したことがあり、最近、またそのテーマと取り組んでいるのだそうです。 すでに能…
高木浩明さんの「古活字探偵事件帖23」(「日本古書通信」1144号)を読みました。 今回は「新宮春三と戸川浜男」という題で、古書収集家として有名な小汀利得、横山重、新宮春三、戸川浜男らの交流とその蔵書の行方について書いています。小汀利得(1889~1…
今年は秋が無かった、という感じでしたがこの数日、ちゃんとあるよ、とでも言いたげに、晩秋から初冬への晴天が続きました。今のうち、と播磨坂へパンを買いに行き、郵便局で年賀葉書を買って、美容院に寄りました。いつもは夕方に行くのですが、日の暮れる…
徳島の原水民樹さんから、暫く神戸に行っていた、と写メールが来ました。 神戸フルーツフラワーパーク 【暇を見て神戸市立フルーツフラワーパークに出掛けました。その名から、熱帯植物の温室があり、南国フルーツを食べられるのかと期待しましたが、全くの…
40歳になった時、初めて健保組合推奨の人間ドックに日帰りで行きました。最後に医師の所見を聞かされますが、30代後半の男性医師は開口一番、立派な内臓ですなあ、と言いました。私も未だ若かったので、内臓を褒められて嬉しくはありませんでした。ただ…
眼科の定期検診に行きました。もう20年かかりつけの大学病院ですが、午後は外来診療がなくて午前中の予約制。朝は身体が思うように動かず、殊に寒さに向かうこの季節は身体が硬くなって、転倒の危険性が増す。おっかなびっくりで早めに出かけ、10:00…
何度読み直しても、よくわからない。最近、そういうことが増えました。報道記事の中に出てくる、若者、中堅世代の言動です。 「楽」「高額報酬」「ホワイト案件」などのキーワードで検索して、言われるまま匿名性の高いアプリ経由で個人情報を渡し、知らずに…
高木浩明さんから、韓国の成均館(ソンギュンガン)大学へ、書誌学の集中講義に行ってきた、というメールが来ました。 大学正門横の文廟の大銀杏。朝鮮王朝時代に植えられた。 【1398年に設立された李氏朝鮮(朝鮮王朝)の最高教育専門機関の「成均館」を母体…
東向きの窓が壊れました。片手で外へ押し出して開ける仕様の窓、「縦滑り出し窓」と呼ぶらしい。仕事机の前にあり、朝1番に開け、夜は月を楽しむ窓です。夏の東京は東風なので、ここを開けて昼間は冷房なしで暮らし、書庫の中も通風抜群。ところがストッパ…
『長門本平家物語の新研究』(花鳥社)を出してから、あちこちから反響を頂き、励まされています。殊に、これに触発されて自分のテーマを振り返ってみた、といった内容の話は、こちらにも刺激になり、嬉しいことです。原水民樹さんは、保元物語の諸本研究で…
訂正 「長門本とは何か」p3l8:和泉国→大和国
水戸で暮らしているかつての教え子から、鑁阿寺なう、の写メールが来ました。 鑁阿寺の大銀杏 足利義兼建立の鑁阿寺は足利市の中心部にあり、隣に足利学校があります。本堂は国宝指定、一切経堂は重文指定、室町幕府15代の将軍木象が祀られているそうです…
100,103,106,130、150,178,201・・・何の数字か、答えられますか?そう、万円単位で所謂働き控えの壁、と取り沙汰されている数字です。 年収が100万を越えると住民税がかかり、103万で所得税、106万で厚生年金、130万…
今夏、酷暑にめげて出歩かなかったせいか、この3週間で4回転びました。それも床や地面、壁面に激突。1回目は暗い室内で振り向いた途端、滑って大谷翔平と同じ状態になりました。左腕が外れた(亜脱臼、というのか)みたいに痛く、暫くは物干し竿が拭けず…
鳥取県の八頭町にある虎石山能引寺は、曽我物語に出て来る十郎の恋人虎御前が経石(供養のため法華経の1文字ずつを墨書した小石)を納めたという伝説のある寺です。 能引寺 昨日今日の2日間、鈴木孝庸・荒井今日子師弟による平家語りの会が開催されたと、…
熊本が大きく変わりつつある、という話は耳にしていましたが、水と半導体と米作、という3題咄にはちょっと驚きました。朝日朝刊経済欄に、「コメのない水田」という5回連載記事が載り、熊本にできつつある半導体工場(TSMC)の影響と、今年の米不足とが繋が…
福井高専の大谷貞徳さんから、学校行事に参加したので、と写真が送られてきました。 泰澄の杜 【文化体験(一般的に遠足と呼ぶもの)に同行しました。毎年、1年生はクラスごとで福井近郊へ学習もかねて出かけているようで、泰澄の杜という施設でバーベキュ…
本郷もかねやすまでは江戸のうち、とは有名な川柳です。江戸といっても郊外同然の本郷、でも小間物屋のかねやすは大繁盛、その賑わいは江戸市内と言っていい、という意味だそうで、かねやすビルの壁にはその説明をした銅板が嵌め込まれていました。しかし後…
錦織勤さんと、御厨貴の石破評についてやりとりしました。昨日の朝日朝刊に出ていた記事です。私はまあ当たっているけど、こんなにあけすけに書かなくてもと思ったのですが、錦織さんは、新時代を開くきっかけになるか、と実質以上の期待を書いていると読ん…
最近、銀行やマンション管理会社の人と仕事の話をすると、しきりに「連携」という語が出てきます。「では今後、連携させて頂きます」と電話を切られて、こちらは受話器を置く手がのろくなったりする。また御連絡します、ではないんかい。どうやらビジネス用…
川越の友人から、家に籠もっていると政治、経済、うんざりするニュースばかりで、少しはあかるい風景を観たくて出かけてみた、と神代植物園の写真を送ってきました。 ドフトゴールド なるほどこれはあかるい。今日は久々の好天だったので、老夫婦の散歩には…
一気に寒くなり、冬物の用意が追いつきません。慌てて従姉から貰ったマフラーを出して首に巻き、朝刊を広げたら、書籍広告に「いつか街を歩けなくなる日が来た時、もう充分働いたと思える人生」というキャッチコピーがあって、胸に刺さりました。 午のニュー…
確トラの報に世界はあたふた、金融市場が粗っぽく反応しています。友人たちとメールをやりとりすると、「民主主義を守れというスローガンは、選挙には効かないことが分かった」という人や、「彼国が民主主義の擁護者だというのは単なるこちらの思い込み、願…
ウェブ情報によると今年は松茸が豊作なのだとか。近年、もはや食卓に乗るものではない、という食材になりましたが、子供の頃は毎年、シーズンに2,3回は、少量ではあっても夕飯に出ました。主に炊き込み御飯か網焼きでしたが、いちどフライで出たことがあ…
福井高専の大谷貞德さんから、金沢工業大学を訪ねた帰りに、金剣宮に参拝してきた、と写メールが来ました。【周辺は熊の目撃情報があり、びくびくしながらの参拝となりました】とのこと。 白山七社のうち金剣宮 金剣宮は白山市にあり、源平盛衰記では巻4と…
南風だというのに冷たい。朝、窓際で新聞を読みながら、入ってくる風に木枯の気配を感じました。午のニュースでは、富士山頂が白くなった映像が出ました。気象台の認定条件には適わなかったようですが、北国からは日々降雪の報が届く時季になっています。我…
スポーツニュースで、五輪のフェンシングや剣道の選手権大会のシーンを視ることがあります。私は知識も関心もないので、ああいうものか、と見るだけですが、殊に剣道には単なる技術や勝負だけではない、弊国ならではの背景があるようです。日曜日、剣道の全…
北村昌幸さんの論文「『増鏡』における四季の情景」(「国語と国文学」8月号)を読みました。増鏡は歴史物語四鏡の中でも殊に、源氏物語を意識して構成され、情緒的な筆致が特徴とされてきました。北村さんは、季節の風物を媒介とした心と景の響き合いの表…
11月3日は晴れる特異日、と決まっていたのに今年は事前の予報は芳しくなく、いつもと違うかなあと思っていたのですが、やはり晴れました、しかも全国的に。全日本大学駅伝の名古屋ー伊勢間も好天だったようです。國學院大學は今年、出雲の駅伝に優勝した…
正午と夜7時のNHKニュースは欠かさず視るようにしているのですが、直前番組に秋の人事異動で配属された女性アナウンサーの、コロコロコロっと喋りまくる高音の声に苛立っています。燥ぎ過ぎ、上ずり過ぎ、早すぎて口が回りきらず、よく聞き取れないし、大し…