信濃便り・ラベンダー篇

長野の友人から、季節の花便りが来ました。コロナ籠もりを利用して、母校のオンライン市民講座のメニューを調べ、フーコーの授業を申し込むとのこと。気になりながら腰を据えて学ぶ機会のなかったものに取り組むには、絶好のチャンスかもしれません。

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南天の花

南天にも、生り年とそうでない年があるのでしょうか、我が家の近辺では昨年、この白い花が目立ちましたが、今年は気づかぬ内に時季が過ぎてしまいました。蕾は米粒のようで、私は古典に出てくる「洗い米」を連想するのです。

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ラベンダー2種

【手前がフレンチラベンダーで、ウサギの耳のような苞のある花穂が特徴です。奥の紫色の方は、イングリッシュラベンダーです。】

ラベンダーは一時、大流行しました。干して、編み合わせて小さなブーケにし、根元にリボンを結んで、ポプリのように使うのが定番でした。大量に植えないと淋しい花なので、富良野のような広い土地か、イングリッシュ・ガーデンなどにハーブと混植するのが向くようですが、我が家の近辺に新築された箱のような家々では、玄関脇の細い帯のような空地によくラベンダーを密植しています。冬も枯れず、花が咲けば周囲に香りが漂うので、なるほどこういう使い方はいいな、と思って眺めています。

フレンチラベンダーは、何故か砲弾を連想させます。私はどちらかというと、単純なイングリッシュラベンダーが好き。