山城便り・蕗の薹篇

京都郊外に住む錦織勤さんから、昨年、苗を購入して育てた蕗の写真が来ました。

伏見で育てた蕗の薹

【だいぶ大きくなってきました。もう少しというところでしょうか。5~6個あります。毎年1回、家で採ったフキノトウが食べられたら、子供の頃を思い出して小さな幸せが感じられそうです。先日、小学校1年の孫に「これフキノトウだよ」と言って見せたら、「ああ、天ぷらにするヤツ」と言っていました。こいつも誰かに似て食いしん坊です。】

じつは蕗は雌雄異株で、よく天麩羅屋で出される、花笠のように開いた蕗の薹は雄花、真っ直ぐ茎を立てて花穂をつけるのが雌花、と故中西達治さんの花便りに書いてありました。信濃の友人の家で、雌花の茎の酢の物を御馳走になりましたが、成長した蕗より繊細な軟かさで、美味でした。それにしても、年1回の蕗の薹で幸せとは!幼年時代の味覚が生涯の味覚、と言った料理学校校長の言は当たっていたわけですね。

錦織さんが帯状疱疹に罹った話をブログに書いたら、川越の友人から、身近でも2人の高齢女性が重い帯状疱疹で1ヶ月以上寝込んだ、とのメールが来ました。彼自身は小学5年生で体験したそうです。水疱瘡だったのかな。

【最近帯状疱疹が多いのは、コロナ用ワクチンで免疫力が落ちているからだ、という説があるようです。先日、かかりつけのお医者さんに、正月に帯状疱疹になったと話したら、「あー、ワクチン4回打ってはるからね。ワクチン打つと、1~2年免疫が落ちると言われてます」と言う。この先生は反ワクチン派で、当初から、ワクチンは危険だ、打たない方がいい、と言っていました。ただ最初の頃は、コロナに罹ると年寄りはほとんど死ぬような話でしたから、多少免疫力が落ちると知っていても、ワクチンを打っていたと思います(錦織勤)】。一方、徳島の原水民樹さんのかかりつけ医は、帯状疱疹のワクチンは打たなくていい、との意見だそう。医者の好みで決まるのも困るけど。