冬野菜を食べる

金柑の進歩に驚愕した話は以前、このブログに書きました。トマトと金柑は、私たちの世代から見ると、往年のそれとは別物のようです。品種改良は日進月歩らしく、葉菜類ではさほど目立たないものの、菠薐草も昔ほどアクが強くなくなりました。最近感心したのは小松菜です。江戸の代表的野菜と言われ、栄養価も高いらしいのですが、料理法はあまり広くない、と思い込んでいました。油揚げと煮る(最後に胡麻油を数滴垂らすと美味しくなります)くらいしか知らなかったのですが、いつの間にか葉柄の堅さや葉のえぐみが無くなって、調理しやすくなっていたのでした。食べやすい大きさに切って電子レンジに掛ければ、温サラダのように食べられる。お浸しより簡単。しらすと一緒にすれば小鉢が1つできます。味付けは電子レンジに入れる前にめんみを垂らしておいてもよし、レンジから出した後、和風ドレッシングをかけてもよし。

白菜の茎は美味しくない、煮てもざくざくして・・・と我慢しながら食べていたのですが、生のまま醤油漬けにすると美味しいことを発見しました。白い茎の部分を縦に、1cm幅ほどに切り、瓶に詰めてひたひたに醤油を注いでおくだけ。だし昆布を少し入れてやると、より美味しくなります。我が家はブロッコリーの茎や蕪をこうして漬けるので、その応用です。醤油は何度も使えますが、大根、胡瓜のような水っぽいもの、山芋のような粘液の出るものを漬けると、そこで終わり。尤も、醤油大好きの福岡県民向きかも。

青山近くのイタリアンレストランで、「江戸野菜のスパゲッティ」というメニューを見かけ、ウェイターに尋ねると耳慣れない野菜名を言うので、産地はどこ?と訊いたら、荒川区とか、との答。荒川区で江戸野菜の栽培?食べてみた味はただの大根葉でした。

健康維持には野菜を1日350g。日銀現総裁の健康法も野菜料理だそうです。