アタシです

月曜日の朝9:30、電話がかかってきました。先週末からメールで、仕事の連絡をあちこちへ送ってあったので、つい、留守電になる前に出てしまいました。30~40代の女性の声で、「アタシです」と言う。背後はオフィスなのかざわざわしています。

我が家へアタシです、と電話を掛けてくるのは従姉妹たちにもいない。どなたですか?と訊くと、「暮らしの総合サポートの○○です。1年くらい前に××でお話ししましたが覚えてませんか?」と言う。ありふれた名前でしたが心覚えはない。××の部分はよく聞き取れない。「暮らしの総合サポートに頼んだことはありませんが」と言うと、「ええ、いちどお断り頂きましたが△△」と言う。先週の疲れが溜まっていたので朝寝し、急いでいる最中。「済みませんがいま忙しいんです」と切りました。

「暮らしの総合サポート」って何だ。マンション管理会社の紹介でリフォームの相談をしたのは5年以上前、植木の運搬を頼んだ便利屋の女房は・・・あれも5年くらい前。区が年に1度、高齢者施設に委託して安全確認を問い合わせてくるが、ブログ更新を見ていて呉れれば安否は分かる、いま貴女方にやって貰えることはない、と断ってからは電話してこないし、と考えを巡らせているうち、こんなことを考えるのがすでに、詐欺の入り口に誘導されている、と苦笑しました。

それにしても特殊詐欺の悪知恵は涯てしがない。女性の声で、営業口調ではなくのんびりした話し方で、いかにもありそうなサービス名を出されれば、うろ覚えの心当たりがあるかもしれません。しかし我が家の場合、現役世代から、こんなに親しげに電話されることはない。けんもほろろに切ったのは正解でした。何しろ私はすでにいちど、お断りしているのだそうですから。