土曜日の詐欺電

土曜の朝9:30頃、電話が鳴りました。いつもは留守電にしてあるのですが、最近高齢者との電話のやりとりが多かったので、つい取ってしまいました。いきなり「○○様ですか」と言うので、「どちら様?」と訊き返すと、「文京区役所の××課の△□#です」と言う。「もう一度お名前を」と言うと、イラッとして「イソノです」と名乗り、緑色の封筒が来たと思うが、その中に申請書が入っていたのを確認したか、累積保険料の払戻期限が1月末だった、と言う。渋い初老男性の声で、詐欺特有の語尾も跳ね上がらない。

累積保険料?医療費負担の差額のことか、と問うと違います、との返事。区役所が土曜日に仕事してるんですかと訊くと、厚労省の指導で電話対応のみ土曜にやってます、との返事。××課っていつできました?と問うと、前からありますよ、と言う(じつは文京区には××課はない)。さらに貴方の使ってる電話番号は?と訊くと、050-3575-448●と答えたので(区役所内の局番ではない)、こちらで調べます、と言ったら慌てて切りました。土曜ならATMに銀行員がいないから、朝っぱらから急がせる計画だったのでしょう。

長々と応対したのには2つ理由があって、1つは後期高齢者の医療費負担が変わり、移行措置として、今年度は差額が大きい場合の払戻制度があり、年末に来た医療費負担額通知書(区からでなく、白い封筒だった)には前月までしか記載されていなかったからです。また文京区(区長選が近い)は昨年末、高齢者に一律¥3万を支給したのですが、広報が殆どなく、取り扱いも民間団体になっていたため、私はてっきり詐欺を疑って、区役所に問い合わせたりしたからです。調べたら、累積保険料払戻詐欺は目下流行中らしい。

特殊詐欺は普通、大谷とか大迫とか名乗るのにイソノとは、サザエさん年代の掛け子でしょうか。これだから危なくて、マイナンバーカードは作れないのです。