阿波国便り・猫柳篇

徳島の原水さんから、こんなメールが来ました。

【将門首塚の記事がありましたが、昔、偶然に前を通りました。周囲のビルでは、机がすべて首塚に背を向けないように配置されていると聞きましたが、本当でしょうかね。神田明神で甘酒を飲み、湯島聖堂を訪れたのも遠い思い出となりました。】

うーん、さすがに今はそんなことはないでしょうが、神田明神は商売繁盛の神様にもなっている(根拠は不明)ようですから、かつては縁起を担ぐ会社もあったかもしれません。

猫柳

【徳島では早咲きの桜がもう盛りです。のどかな気候に、他国で殺し合いが行われていることが実感できませんが、明日は我が身の可能性もゼロではないですね。】

天気予報に桜前線の予告が出る時季になりました。上野公園の入り口にある、濃い色の早咲きの桜はもう満開らしい。オオカンザクラという種類だそうです。

蒲の穂綿

【去年の名残の蒲の穂綿。手触りは真綿のようです。精製すれば暖かい綿入れが出来そうな気がしますが、そういう事も聞かないので、実用化できないのでしょう。もったいないですね(原水民樹)】。

祖母が元気だった間は、晩秋に布団皮を洗って綿を入れ直していました。木綿綿の上に真綿を薄く引き伸ばして入れるので、理由を訊くと、こうすると温かさが増すのだと言っていました。木綿綿と違って少しねばつき、掌にくっつくのが厄介でした。絹が原料だそうで、高価なため沢山は使えない。襟巻にすると軽くて温かく、高級感がありました。蒲も、白兎の綿入れにはなったわけですね。

今夜は十七夜、立待。月は朧になって昇ってきました。明日は黄砂が予告されています。