コロナの街・part 28

野菜とパンを買いに、播磨坂のスーパーへ出かけました。名所の桜並木はすっかり散ってしまい、街にはもう、クリスマスツリーを飾っている店がありました。ドイツのクリスマス菓子シュトーレンの貼紙が出ています。空いていそうな時間を狙ったので、スーパーはがらがら。日の落ちない内に手早く買い物を済ませようと、野菜売り場とパンの売り場を中心に物色しました。ここのバゲットやクロワッサンは及第点程度ですが、レーズンブレッドは軽くてシナモンの香りが効いていて、絶品なのです。

鯛の刺身とクレソンやラディシュやチコリ、ターサイなどを買い込み、最後にチーズケーキのハーフカットを買いました。黄色いタモギタケ(鳥取では山に自生していた)が目を惹きましたが、栽培するとはかない茸になり、ほろほろ崩れて殆どなくなる(汁物に入れればいいのでしょうが、私はバタ炒めにしたい)ので、買うのはやめました。

SDGsとやらで、私たちはレジ袋に代金を払うようになりましたが(私はあれ以来、小さなゴミ袋が必要な時以外は、意地でレジ袋を買いません)、本気で石油製品を減らすなら、生産から流通、販売までの間をもっと厳しくチェックすべきだと思います。小分けした野菜を一々、プラスチックトレイに載せる必要があるでしょうか。電気製品を包装した発泡スチロールは、殆どが回収されていないのではないでしょうか。

店の棚の上にはもう、小さな鏡餅セットが積んであります。早すぎるよ、と思いながら帰宅し、チーズケーキで一服しました。ふわっと軽く出来上がっていて、食べたことを忘れてしまいそう。野菜庫が一杯になると、何だか豊かになった気分になります。夕食後、空いていたのは総体的に客が減った(外食が増えた)からだと気がつきました。刺身が、乾いていました。