持続可能な

プラスチックごみを減らす努力がG20の主要な議題の一つで、その前に、レジ袋有料化やストロー節約がさも大きな政策であるかのように発表されました。既視感-森林保護のためと称して、マイ箸運動が推奨されたことがありましたっけ(実際は、割箸は角材を切り出した端材から作られる)。負担は個人持ち、私的な意識改革のレベルでキャンペーンが始まるのが定式になっていますが、そのまま尻すぼみにならないように願いたい。

しかし本気でプラスチックごみを減らすなら、まずは生産・流通の方から知恵を出し、技術革新を始めなければ意味がないと思います。野菜売り場のトレイはほんとうに必要か?ペットボトルの回収・再生はできないのか?電気製品の箱詰緩衝材は?・・・プラスチック製品を紙製品に替えれば土には還るが、森林保護の歯止めが必要になります。そういう大局的な展望に立ったキャンペーンを始めるのが、行政の仕事でしょう。

大阪サミットの幕切れは、連れ立って敷居を跨ぐ巨漢2人の映像に覆い尽くされました。これは怖い。突然、平壌から板門店へ生体移動できるわけはないので、あの写真以前に、双方の秘密裏の準備過程があったと考えるべきでしょう。その過程は知らされずに外交が進むのが、当たり前になってしまう。民主主義は、政府の失敗も成功も、その過程を含めて、主権を持つ国民に開示されなければ成り立ちません。

持続可能な民主主義を。そのためには、偽りや隠蔽のない情報開示を。サプライズは、誕生日のケーキだけでたくさんです。