廃業・その後

4月末日に廃業したかかりつけ医。蓄積したカルテは貰えないのかと尋ねに行ったら、インタホン越しに断られたのですが、2,3日して電話がかかってきました。

週刊ポスト」が折しも「かかりつけ病院がある日、突然潰れたら・・・」という記事を出したおかげかもしれません。或いは、インタホンの前で「十何年もかかりつけだったのに、閉院後何日も経ってから葉書を寄越すなんて」と抗議したのが効いたかもしれません。電話で、カルテは渡せないが内視鏡や血液検査結果のコピーなら渡せる、というので、再訪して貰ってきました。考えてみれば、カルテには医師の判断がメモされているわけで、我々の世界で言えば、論文に書くタネを生のまま渡してしまうようなリスクがあるのかも、と「理解」することにしました。

週刊ポスト」によれば、カルテは5年、レントゲン写真は2年間の保存義務があるのだそうで、病院は行政の管理下にあるから夜逃げのようにいきなり閉鎖されることはない、入院中なら、転院のためにカルテや検査結果のコピーを要求するのは患者に認められた権利だというのですが、私のように、定期健診と何かあったときに駆け込むだけの利用者は、あちらからは、かかりつけという範疇に入っていなかったのでしょうか。

かかりつけ医の紹介を通さないと大病院の診療を受けにくくなった今日、そして高齢者が増えた今日、既往症や長年の体調変化を知って治療方針を決めてくれるかかりつけ医を持っていたい、というのは当然。これから、後継者がいること、往診可能であること、そして病歴にリスペクトを持てる医師を探そうと思いました。若い時のように、その都度不調な部位の検査をして、対症療法を施すだけの医師では頼りにならないからです。

コロナの街で、輸入文具店やワインバーなど、小さな店が次々撤退していきます。