マスク

整形外科へ鎮痛剤を貰いに行きました。60歳前後から腰痛がひどくなり、特に朝、歩き出しが痛むので使うようになったのです。通勤しなくなったので、今は週に1,2回しか使いませんが、ぎっくり腰をやって以来、常備していないと不安です。

この街でかかった整形外科医は中国人で、いつもマスクをしていて、じっくり話を聞こうとはしない人。でも、かかりつけの内科医の後輩だということが判ったので、通い続けています。リハビリのスタッフもいるのですが、混んでいることはありません。

今日初めて、マスクをしていなかったので、医師の顔がわかりました。今までは街中で遭っても、あちらは私が判るが私は判らない。患者は医師の言葉と共に表情も見たいものなので、診察時はマスクを外して欲しいと思っていました。

近年は、冬でなくてもマスクをしている人が多くなりました。人の顔は目と口元で判別されるので、通りすがりにマスクをしたまま挨拶されても、まじまじと目を見つめることは出来ませんから、誰だか判らず、困ります。花粉症が増えたせいもあるでしょうが、中には健康や衛生のためでなく、心理的な理由でかける人もあるようです。若者に多い。面談の際にマスクをしたままなのは失礼にあたる、せめて一言断るもの、と考えるのは私だけでしょうか。若い頃は、マスクやサングラスをしたまま話しかけてくる男には、いちいち注意しました(帽子を取るのと同じ、と思っていたのですが、最近は男女とも室内でも被る帽子が流行しています)。

でも香港は事情が違います。かつて、全共闘スタイルというものがあったことを思い出させられます。旧植民地の21世紀は、どんな落ち着き先があるのでしょうか。どうか賢明な道を見いだせますように。