医療機関

区の健診結果を聞きに、近くの医院へ出かけました。15年間のかかりつけ医が突然廃業したので、新しくかかる医師です。今年度から胸部レントゲン撮影は結核でなく肺癌検査が目的になったとかで、以前は1週間程度で結果が出たのに、1ヶ月以上かかることになりました。この時期、医療機関へ行くのはちょっとした冒険です。電話で空いている曜日を聞いておいたので、待合室は空っぽでした。

医師は鼻出しマスクで(これじゃ大学入試共通テストは受けられないなあ、と思いながら受診席に座りました)、時々咳をする。思わず引きそうになりましたが、これからかかりつけ医となって貰うのに、そうはいきません。一通り説明を聞き、明らかに一段階老化が進んだ事実を噛みしめながら、経過観察ということで辞しました。

坪内逍遙金田一京助の旧宅跡という看板を脇目に見ながら、スーパーで買物をして帰りました。天気予報は寒い日になると言っていましたが、ダウンコートが邪魔なほど日差しの暖かい昼でした。ツイッター上には、はや紅梅の開花写真があちこちから投稿されていますが、今年は近辺の梅や杏の老木が伐採されたり切り詰められたりして、未だ花を見られません。これもウィルスのせい(梅の仲間はウィルスに弱い)でなければいいが、と案じながら帰宅しました。

検査数値を去年までと比較し、事典やネットで、コレステロール中性脂肪や、左脚・右脚などという用語について調べました。できれば、やめられない薬を始めるのは避けたい。精しい検査を受けてからと言っても、今の時期、医療機関へ行くこと自体が勇気が要ります。あっさり医師の勧めに従って薬に頼る方がいいのか、暫く様子を見てもいいのか、思案するはめになりました。