ヨシくん

本日も37度!午後の暑熱地獄をようやく乗り越えて、植木に水を撒いていたら、来客がありました。明翔会の山本栄美子さんです。突然ですが、と乳母車に愛息を乗せ、ベビーシッターさんと3人連れで現れました。2歳のヨシ君です。象さんの黄色いTシャツに黄色いソックス、くるんとした眼とちっちゃな口元が可愛いらしい。

とりあえず上がって貰って、40分ばかり話をしました。ヨシ君には信濃の友人から届いた林檎ジュースの小さな缶が、ちょうど似合う。ちょっと目を離すと、新天地をあちこち探検したがって、シッターさんが後をついて歩きます。我が家には小さな子の玩具になるような物が何もない。書斎には重くて角のある(形態的な意味です)本が危なっかしく積んであるし、そこら中に、尖った鉛筆やら口に入る大きさの文具やらが置いてある。大人が心配するのが嬉しくて、走り回る風にも見えます。

山本さんは目下、幾つかの大学や看護学校で講師をしているそうで、リモート授業もあるが、集中講義の最中にヨシ君が熱を出した時は、シッターさんなしでは乗り切れなかった、という話でした。そう、みんなこうして「不可能」を一つずつ「可能」にしながら、働き盛りを乗り切ってきたのです。

山本さんは倫理学が専門ですが、授業科目を訊くとさまざまで、コミュニケーション論や人間関係論などまで含んでいるとのこと。予習が大変だろうと思いました。ヨシ君の通う保育園の経営者は徳島出身の3代目、障碍のある幼児も早期から引き受けているそうで、インクルーシブ教育以前にそういう体制が大事だよね、と話し合いました。

2人とも日蓮宗だからと、仏壇にお題目を上げて行ってくれました。久しぶりに聞く「南無妙法蓮華経」、亡父も祖父母も喜んでくれたと思います。