本郷もかねやすまでは江戸のうち、とは有名な川柳です。江戸といっても郊外同然の本郷、でも小間物屋のかねやすは大繁盛、その賑わいは江戸市内と言っていい、という意味だそうで、かねやすビルの壁にはその説明をした銅板が嵌め込まれていました。しかし後継者がなく閉店、暫くシャッターが下りたままでしたが、この夏、交差点の角で何やら華々しく宣伝活動が行われている。創業130年の老舗、どらやき、という看板が出ています。丹波のやながわ、という大文字も。どらやき?本郷で?必然性が分からん。その上丹波とは?丹波のやながわなんて聞いたこともない。
8月も末、交差点に向かって間口を一杯に開けた店舗が開店しました。焼きたてどらやき、丹波栗、という看板が目につきます。入ってみましたが、フロア一杯にさまざまな商品が並べられ、客でごった返している。冷やかし客が退くのを待つことにしました。「御挨拶」というリーフレットが出来ていて、丹波は春日局所縁の地、かねやすの出身地も丹波、御縁があるのだと主張しています。平成に規模拡大した会社らしい。本郷は菓子屋の激戦地、ここ数年、新しい出店が何軒も短期間で撤退しました。知ってるのかな。
叔父の命日が近くなったので、御供物を注文しに入ってみました。客が途切れるのは瞬時、ショーケースの間が狭く、すれ違うことも出来ません。配送を頼み、本郷からなんで丹波なんだと思われるといけないのであのリーフレットを入れてね、と言ったら怪訝そうな顔をするので、いつもと店が違うから、とイヤミな地元客風を吹かしました。藤村があった時代を知ってるんだから、という顔です。
掌に隠せる程小さな濃厚栗プリンを買って試食しました。美味しいけどー高い!価格は3割増し。食べログを見たら、同じ意見が出ていました。