野党はあるか

米国ではねじれ国会誕生で、今後ますます、口汚い演説をニュースで視ることになるのかと、やるせない気になります。しかし翻って脚下を見ると、いま日本に野党はあるのか、と言いたくなるような現状です。

国会中継を視ても、どうでもよさそうなことばかりを追及して、揚げ足取りと鼻であしらわれる場面が多い(偶々、そういう場面が放映されるのでしょうか)。新聞報道を探しても支持政党の党首がどこで何をして日々を送っているのか、とんと分かりません(野党の「党首動静」というコラムを、日替わりでいいから作って欲しい)。

影の内閣」という試みがあったこともありますが、政府与党の重要政策に対して、野党はもっと自らの代案を宣伝すべきです。そしてメディアは、常時、それらを対照して欲しい。私たちが「選択」できるように。選挙の時だけ政見・政策を掲げるのでなく、普段の対応を示して、「選んで」貰う、という姿勢が必要ではないでしょうか。

かの国では女性議員が急増したとか。弊国では近年、女性政治家や議員のおろかしさばかりが報道で目につき、いささかうんざりさせられます。経験によれば、女性を相手にすると、男性がまず気の緩みを露出し、黙過しているうちに女性に責任転嫁される、といったケースが世上でも少なくない。女性が政治や経営に不慣れだから、というだけではないと思っています。男女同権の先進国では、まさかそういうことはないでしょうね。