夜着に困る

エノキさんと天気予報が中らないね、という話をしました。晴雨の予想が半日以上ずれたり、気温の予想も3度以上違ったりします。10月になっても真夏日と平年並み気温の日がくるくる入れ替わる。寝茣蓙と硝子食器はしまいましたが、タオルケットは未だしまえない。就寝前に何を着たらいいか迷います。パジャマ、シーツ、夜着、窓の開閉、いろいろな組み合わせで調節するのですが、夜中に夜着を蹴飛ばし、明け方肩が寒くて目が覚めたりする。昼間は、歩けば汗びっしょり、座ればくしゃみ、という変な体感で、こんな秋はあまり経験がありません。そろそろ珈琲をアイスからホットに変えようかと迷いましたが、もう3本、買い足しました。

ベランダでは、パプリカや日々草が元気溌剌。日々草は夏の間は鳴かず飛ばず、今頃になって大輪の鮮やかな花を次々に開き、あんた、咲くのを忘れてはいなかったのね、と話しかけたいくらい、パプリカの葉の間には、まるまると太った実が見え隠れしています。例年は8月末に古葉を落とす梔子が今頃黄葉し始め、毎朝葉摘みに忙しい。しかし菊の葉は殆どがぼろぼろに枯れ、今年の花は望めないようです。すでに6月から真夏日が続き、1年の3分の1が夏だった日本。四季の配分も変わってくるのでしょうか。

ともかく秋植球根を植えました。天体の移動は暦通りで、どんどん室内に陽光が入るようになり、慌ててカーテンをクリーニングしました。ふと、椿の木に蕾ができているのを見つけました。鉢に3本も植えたままで限界状態なのに、どの木にも蕾がつき、計10個以上数えられます。これから半年近く、落とさないように見てやらなくちゃ。

終活を焦る気持ちの一方で、来春の準備に思いが廻ります。こういう、矛盾した気持ちで暮らすのが老後なのでしょうね。平家物語なら、「はかなけれ」と評するところ。