紫蘇色

毎日の天気予報で見る日本地図は赤や紫に染まり、まるで紫蘇漬のようです。最高気温が体温を超える日は、座っていても頭髪の中から汗が流れ落ちる。

我が家は東向きの寝室なので早起きすることにして窓を開け、湯を沸かして寝茣蓙と椅子の背を拭きます。昨晩の残り湯に入って20分のストレッチ(起床時にベッドの上でも30分)、体温を上げます。ぐずぐずしていると何も着たくなくなるので、素早く着衣、化粧水の蓋を回すうちに今洗ったばかりの顔はもう汗だらけです。

今年は暑すぎて、アゲラタムもカンパネラも、アリッサムも枯れ、日々草や千日紅さえ1株は枯れました。切り戻しをした千日紅は新芽が伸び、気のせいかな、と思うほど小さな紅の点が次第に膨らんで、蕾になってきました。ペチュニアだけが健気に咲き続け、釣鉢に入れておくと、花がみんな太陽の方を向いて室内から見えないので、位置を直すのですが、夕方にはもうあっちを向いている。こぼしたら、そりゃあ太陽には勝てませんよ、とエノキさんに言われてしまいました。

丸坊主に刈り込んだ素馨花の蔓がどんどん伸びるので、隣の椿に絡まらないよう誘導し、薔薇と菊に噴霧器で葉上灌水(ハダニ予防です)、青虫を退治すると、コンクリートの蓄熱でサウナ後のように汗びっしょりになります。実生のパプリカは蕾が出始め、ソバカスソウもコリウスも大元気で伸び広がり、売れ残りの貧弱な苗だったのが信じられません。

今朝はすこし崩れた入道雲が空にありました。子供の頃の湘南、赤間神宮から宇部へ向かう海沿いを走るバスの中、そして父の癌が大きくなり始めた夏に川崎の病院へ通う高速道路で見た雲を思い出します。台風が近づいてくるらしく、雲の峰は崩れていく。宮古島は大荒れのようですが、ビストロ「ロコまんじぇ」のシェフはどうしているかな。