川越の友人から、今年の庭先図鑑も賑やかになってきた、と写メールが来ました。
これはあんまり見たことがないなあ、と調べてみると、豪州原産、ゴマノハグサ科の宿根草で、乾燥には強いが寒さには弱い、という。銀灰色の葉茎は観葉植物としてもいいわけでしょうね。「山野草ではありませんが、寄せ植えを分解して単独で鉢植えしたら咲きました」とメールにあって、なるほど寄せ植え向き。
これもあまり見た経験がないのですが、調べると、中国四国地方以外の日本の湿地に群生していたが最近少なくなった、とある。キョウチクトウ科の宿根草、但し園芸用には北米原産の品種が売られている、とありました。花は丁の字には見えないので、香草かなと思いましたが、丁字の木(クローブ)とは全く関係がないらしい。
【丁子草は他の山野草と場所取り競争をしながら毎年元気に咲いています。居場所を失いそうになった植物は、違う場所に移植したりして生命維持を図ります。】
そう、植物の世界は、芽を出す頃は早い者勝ちらしいのです。先にいい立地を占めた方が勝ち。その後、生命力や適地性によって押したり引いたり、進退が決まっていく。
「苧環は好きなので、数種類を植えています」とメールにありましたが、私はやはり一重咲き苧環の、あの独特の形が好き。最近は何でも華やかな八重咲きを開発しますが(ドクダミとかシクラメンとか百合とか)、それらは別もののような気がします。
山野草マニアの隣家の軒先では、もう蛍袋が花筒を垂れ、石竹が花盛り。我が家の庭先は石榴が咲き、昨年の実から採種したパプリカの芽が出ました。今年は花の時季の過ぎていくのが驚くほど速い。ビオラもパンジーもみるみる駄目になり、夏の花苗を調達しに出かけなくっちゃ。