地域創生

所用で久しぶりに丸ノ内へ出かけました。ほんとに久しぶり、新丸ビルを出たら、東京駅が小さく、よそよそしく見えたほどです。人通りは我が家の近辺よりずっと少なく、静かです。若いサラリーマンしか歩いていない。

用が済んで、駅地下にある地方開発食品のアンテナショップを物色することにしました。何故か店先に大正大学の大きな幟が立っている。店員に尋ねると、共同開発をしているとのこと。紅茶やふりかけの類が積んでありました。大正大学に食品を扱う学部があるとは意外なので、パンフレットか何かないのかと訊きましたが、ないと言う。帰宅後調べたら、地域創生学科があり、地域構想研究所というのもあるらしい。横浜の女子大でも、百人一首に因んだ和菓子や紅茶を売り出す御時世ですから、驚くことではないようです。店にはありませんでしたが、すがもプリン(!)なる商品もあるそうです。

鳥取の草餅、という札に釣られて買いました。そのほか、山口のフランスパン、長野の蕗味噌、飛騨高山の漬物、軽井沢の麦酒などを買ってみました。置いてある商品はふりかけや調味料の類が多い。万人向きの食品を開発するには、日持ちのいい物が危なげないからでしょうか。買う私も、失敗しても後悔しない程度の価格の品を選びます。

今日はひどく緊張する所用だったので、帰宅後やれやれと食卓に座り、仏壇に上げたばかりの米子の草餅を下ろしました(亡父の好物でしたが、故人はゆっくり賞味する暇はなかったかもしれません)。米子と鳥取は違うんだけどなあ、と思いながら(伯耆国因幡国ですから)。久々に、べとべとでもびしょびしょでもない、ふんわりした草餅を食べました。米子からは夜行バスか、大阪行きの航空便しかないはず。直行のトラック便で来たのでしょうか、できたてのような穏やかさでした。