選挙ポスター

小学校の塀に沿って、選挙ポスターの掲示板が立ちました。30コマあり、都知事選にこんなに沢山のコマは要らないのに、と思いながら通り過ぎ、その夜のニュースで立候補を表明している人がすでに40人、と知って仰天しました。当選するのは1人なんだよ、と思いましたが、現職とそのライバル(を自認している候補者)とが公約を発表した日、報道に拠れば50人余の立候補予定者がいるという。2度、仰天しました。どうしてそんなことになったんだ、お祭り騒ぎじゃあるまいし、と新聞記事をよくよく読んで、仰天している場合ではない、と怒りが湧きました。

数年前から人騒がせをしているあの党が、何と選挙ポスター枠を売りに出し、資金稼ぎをするというのです。候補者を24人立て(うち公認候補は19人)、自分はポスターを貼らず、¥1万を寄付した人がポスター枠を使うのを黙認する、という仕組み。告示日以降の申し込みは値上げするらしい。掲示板は都内に1万4千箇所あるので、¥1億4千万以上の「収入」となり、19人分の供託金(@1人¥300万)も十分まかなえる、という。公職選挙法には触れず、すでに900箇所ほど「購入」希望があるのだそうです。選挙の際には、候補者のアピールには制約がないので、街角にさまざま愚劣な、ときには不快なメッセージが貼り出されることが予想されます。黒幕を掛けるわけにもいかないし。

目的外の使用には、待ったを掛けられないのでしょうか。法には触れないとしても、できるからやってもいい、ということにはならない。愚弄されているのは民主主義、いや私たちです。ちなみに掲示板は、注意事項を書いた枠なども貼り潰せば、48枚までポスターを貼れるようです。その中から1人だけ選び出すー砂金を捜すようなものですね。

投票券が来ました。7日は憤りを籠めて行きます、世間を莫迦にするな。