文化財保護ボランティア

長野の友人からメールが来ました。妹さんが、地元で水害を被った文書類の救済ボランティアをやっているそうです。浸水した文書はとりあえず冷凍し、必要ならば時間をかけて修復するのだそうで、妹さんの話を要約します。

作業風景

【2019年10月、台風19号の豪雨で千曲川が決壊し、長野県の北部と東部は大きな被害を受けました。中でも長野市赤沼地区は広範囲にわたって浸水、林檎はもちろん、地域の寺の経典や古文書などが水に浸かってしまいました。被災後10日経った頃、地元紙に、浸水した文書などを見つけたら市立博物館に連絡してほしい旨の記事が掲載されました。

その後、新聞紙上で文書救済ボランティアが募集されると100名ほどが集まったそうです。当初は「来られる時はいつでも」との受け入れ態勢でしたが、2020年春、新型コロナの発生もあり、作業室の過密状態を防止するため作業日が指定され、2024年現在、登録ボランティア約20人が週2日(金曜日と土曜日、選択は自由)で作業を続けています。

私(友人の妹さん)は長野県シニア大学の授業で、ながはくパートナー文化財保存ボランティア (ながはく=長野市立博物館)について知り、この春から参加して、解凍された古文書を1枚ずつ剝がす作業に取り組んでいます。今回行われている作業にはいろいろな種類があり、長い期間がかかるようですが、作業終了後の巻物を見ると、「これが泥まみれで真黒なものだったのか?」と驚くほど、見事な仕上がり具合でした。】

地震や風水害などの後、まず駆けつける学芸員や研究者たちの文化財救済の運動体ができ、全国規模で活動しています。特に地震の後は旧家の蔵が壊される前に活動を始めることが重要だそうで、その後は、地元をどう巻き込んでいくかが大事、と聞きました。