働き方改革

教員の働き方改革案が報道で紹介されています。しかし首をかしげることばかり・・・審議会もあるようですが現場を知らない委員たちなのでは。11時間インターバル制とか、自宅へ仕事を持ち帰るなとか、当事者を却って困らせるような提案が目立ちます。そもそも小・中・高校ではそれぞれ事情が違う。一律に決めてもやりにくい。

11時間インターバル制は計算すると、残業時間80時間を越えてしまうのだそうです。そうでなくとも11時間では通勤時間や、食事・睡眠といった生存に必要な時間も不足している。教員は、学校にいる間は休憩時間といえども休憩はできません。生徒が来れば応対するし、休み時間を狙って父兄からの電話は掛かる。では学校滞在時間を制限すればいいのか。私が教員をしていたときに思ったのは、キャレルでいいから採点や教材に独り向き合える空間が欲しい、ということでした。職員室は大部屋、生徒は出入り自由の学校すらあります。生徒の提出物や答案に朱筆を入れる作業にも、ざわざわと人の出入りする場所しかないのでやむなく自宅へ持ち帰る、ということが当たり前になっていました(それは大学教員になって個室を貰っても同じ、学生が絶えずやって来る)。

時間外手当を一律支給する制度はたしか、私が高校教諭になった頃始まったのでした。それまではただ働きだったので、ちょっと嬉しかった記憶があります。今は評判がわるいようですが、しかし、医師と教員は時間外手当という制度にはもともとなじまないのではないでしょうか。教師になる時、24時間勤務だよ、いいね、と念を押されたような記憶があります。上司からだったか指導教授からだったか。

要は、教師以外がやるべき仕事を担う人員を確保することです、保護者に頼むのでなく。今は用務員、学務補助員と呼ばれたスタッフがいない学校が多いのではないかしら。