川越便り・女王篇

川越の友人から、山芍薬が開花した、と写メールが来ました。

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ヤマシャクヤク

山野草マニアの間では、女王と呼ばれているとのこと。見た目は芍薬と牡丹の間のようですね。我が家の近所にも愛好家がいて、最近嫁さんに代替わりしたらしく、ネットでマニア同士苗を交換するのだそうです。軒先のプランターに都忘れや下野、石竹、苧環、立浪草などがぐんぐん伸びています。柔らかい芽が、何だか美味しそう。

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イチリンソウ

今年は蛍袋に駆逐されて、文字通り1輪だけしか咲かなかった、とメールにありました。植物間の生存競争はなかなか熾烈で、早い者勝ち。我が家では実生の紫華鬘が咲いて嬉しがっていたら、こうも書いてありました。【紫華鬘は綺麗でいいのですが、こぼれ種で猛烈に増えます。私の庭でもどこからかやって来た1本から、今では庭中に繁茂し、抜き捨てても抜き捨てても一向に減らず、ひたすら増え続けています。我が家では雑草扱いで、退治するのに格闘しています。】

自慢しなくてよかった・・・親ガチャという不愉快な言葉が流行っていますが、植物にも植え主ガチャがあるかもしれません。我が家では舎利大の球根1粒から育てているムスカリも、彼の庭では増えすぎて抜き捨てているそう。

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利休梅

利休梅はお気に入りの花だそうです。どうやら彼は白い花が好きらしい。茶花ですが、どこかバタ臭い雰囲気があって、大きな盛り花や花束にも使われます。

我が家の庭では、素馨花が咲き始め、石榴の蕾が出ました。今年は薔薇の勢いがいい。パプリカの芽も桔梗の芽も出ました。室内では胡蝶蘭が豪華に咲いています。花の終わった紫華蔓の葉をざくざく剪り、伸びすぎたパンジービオラと共にスワロフスキーのグラスに活けました。卓上が晩春らしい雰囲気になりました。