商店新旧

老人ホームにいる従姉から、ゴディバのチョコレートが送られてきたので、お返しには何がいいか悩み、最近本郷通りにできたマカロン専門店から、小さな箱を送ろうと考えました。先週2度も店の前まで行きましたが、休業中。貼ってある予定表では開店日の方が少ないくらいです。ようやく今朝入ってみると、店からの宅送は手配できないという。しかし箱はやわだし生ものだし、こちらで宅配便を頼むには手間がかかる。すると店員がネット通販してます、と言う。そんならこんな一等地に店を出すな、と喉元まで出かかりました。店を後にしながら、マカロンなんて、自宅でがばがば食べる菓子じゃない、手土産か贈り物、つまり虚飾の菓子なのに、という思いが込み上げてきて腹が立ち、真っ直ぐ老舗の和菓子屋を目指しました。

公孫樹の落葉は1日で通行人に踏まれて粉末になり、年寄りがやっている店の前は掃かれていますが、それ以外は舗道の目地を黄色く埋めています。餅菓子が得意の和菓子屋には、年末年始の贈答用か、綺麗な、目出たい絵柄の干菓子がいろいろ出ていて、目移りしました。つまり顧客のニーズを先読みする気があるかどうか、が商店の品格です。

ついでに近くのローソンへ寄りました。もとは百均だったのですが、改造して開店したばかり。以前は障碍者がレジ、配架は老婆、たまに健常者がレジにいると居丈高でサービスがわるい。しかし価格が安かったので、洗剤などはここで買うことにしていたのですが、がらりと雰囲気が変わりました。配架は定年後男性が複数、レジには若い女性がいて、「お寒い中ご来店ありがとうございます」などと言う。あまりに年寄り扱いされていたわられるので引いてしまいましたが、多分、新規開店に配属されるやり手店員なのでしょうね。緑のローソンから青のローソンに変わりました、との挨拶でした。