コロナの街・part4

晴れ上がった金曜日。1駅地下鉄に乗って、大手スーパーへ出かけることにしました。出がけに窓を閉めていたら、轟音と共に白い航跡を引いて戦闘機が上空を横切りました。今日、ブルーインパルスが東京上空を飛ぶことは知っていたのですが、てっきり東京五輪の予行演習だと思っていました。防衛庁発表によれば、医療関係者激励のためだそう。現場では空を見上げる余裕があったのかしら。

久々に(3ヶ月以上乗らなかった)地下鉄に乗ったので、券売機のパスモのチャージ設定が様変わりしていて、うろうろしました。スーパーでは、入り口に消毒液も置いてないし、カートや籠を拭いている様子もない。ただ、いつもは威勢よくかけ声をかけるスタッフが、今日は黙って配架作業をしています。

品揃えは以前と変わらないようですが、テイクアウト用のお惣菜が増え、自宅で菓子作りするための材料が増えて、食事用パンの種類は減っていました。今日の目的は、熱中症予防水用の塩漬桜花と、柚子果汁(近所のスーパーにはない)。いつもなら何か珍しい食材を物色するのですが、今日はさっと買ってさっと帰ることにしました。目についた範囲で、食生活に変化をもたらす品もー黒糖白胡麻のジャム(沖縄産)、かぼす果汁(大分産)、柚子果汁(徳島産)、ルッコララディッシュ・・・ふと、買い物をしながら、自分が倹約モードに入っていることに気がつきました。散発的に積み上げられるコロナ対策費の財源は、我々が出す以外にはありません。一段落すれば、○○税の名で、何十年かに亘って、天引きされるに違いないからです。

夕食用には鱧の湯引きと、キュロット・ラペ(人参サラダ)を買いました。青い小梅も1袋。帰宅してから砂糖を買い忘れたことに気づき、浸けるのは明日です。