コロナな日々 39th stage

暑くなって、ノーマスクの人が次第に増えました。男性の3分の1は、していない。私も店に入る時だけ掛けることにしました。歩くと汗で眼鏡が曇るからです。一昨日北陸新幹線に乗った時も、東京駅ではマスク姿が多数派でしたが、車内では殆どの人が外していました。しかし咳き込む人がいると緊張が走ります。私は室温が変わると咳が出る体質なので、エアコンが作動し始めた数分間、つらい思いをしました。

でもコロナは終熄したわけではありません。先々週、エノキさんが突然休み、家事代行会社から、代理を派遣するとの電話がかかりました。特区でもいいか、と言うので、特区って何だ、と聞き返すと、フィリピン人ですと言う。2時間の契約なので、仕事のやり方を説明している内に作業時間がなくなってしまうのは困る。結局その週は休みにし、翌週、元気にやって来たエノキさんに、どうしたのかと訊くと、コロナに罹ったとの返事。発熱もなく、咳と喉の痛みだけで、夏風邪と区別がつかないが、自前の検査結果が陽性だったので医者に行ったら、コロナと診断されたとのこと。自宅で寝ていたのは2日間で、外出自粛期間も済んだから大丈夫です、と言う。もう自治体の支援もなく、コロナの服用薬は発病初日くらいでないと効かないと言われ、ただの風邪薬のようなものを処方されただけ、軽症だったので、思いがけない休暇のような気分だったが、当初の検査代が¥5000近くかかったのが痛かった、と言っていました。

先月会ったアメリカ人は、高校生の娘がコロナに罹った後、倦怠感がとれず、週の前半は登校するが後半は引きこもるようになってしまった、診断が出ず、どうしていいか分からない、と涙ぐんでいました。後遺症のことは未だよく分かっていないようです。嗽・手洗い・人混みではマスク、それしかありません、とエノキさんから念を押されました。