コロナな日々 34th stage

大学のオンライン授業も一斉ではなく、実習を伴うものや小人数の講義は対面、それ以外はオンラインまたはハイブリッド(混合形態)、というのが一般的になってきたようです。海外からの聴講を可能にしておくために、コロナが終熄してもハイブリッド授業は残す、という大学も多い。対面かオンラインかは、教員には選べないようです。

いきなりオンライン授業が始まった時は、ネット上にDX腕自慢たちが、あれもできる、これもできる、と書きまくったので先行世代は気圧されましたが、ある国立大学の教員は、張り切ってパワーポイントを駆使したら、画像多用では大学のシステム容量が保たないからと、申請制になったという話をしていました。

先週、元の同僚たちと情報交換をした時、画像を多用するなど以前の授業とは大きく変えている人は少数派らしく、それでも準備には手間がかかるということでした。我が家の近所にも理系の夜間大学に通っている商家の跡取りがいるので、聴く方は対面とオンラインとどっちが楽か、と訊いたところ、対面授業なら寝てられるけどオンラインはそうはいかない、と言っていましたっけ。

当初は1日15時間もPCの前に座って情報収集をした、という教員は、いろいろな方法を授業内容によって使い分けているそうですが、受講する学生は倍速で聴くんですよ、と言う。話し方の上手な(滑舌だけでなく、内容構成も含めて)教員の授業は2倍速でも理解できるが、下手な授業は速度を上げられない、と学生たちがぼやくそうです。

その内授業評価表の最後に、2倍速可、1.5倍可、不可などという欄ができるかもね、と言って笑い合いました。ちなみに彼の授業は、1.2倍くらいが限度らしい、というのが本人の認識でした。