桜を観る会

友人と待ち合わせて新宿御苑に出かけました。わけあって、私はいちどじっくり新宿御苑で桜を観たいと思っていたのですが、その季節には晴れやかな園遊会や観桜会があって入れませんでした。首相の観桜会が中止になった年、友人を誘って、行く約束をしていたのですが、コロナ禍が勃発。やっと宿願を果たしたのです。

うってつけの好天です。今年は開花以降青空が見られず、やっぱり桜は曇天では駄目だ、とみんなで言い合っていたところでした。平日ですがぞろぞろと行列。整理員が何人も出ています。2人とも65歳以上ゆえ、パスモ半額引き落としで入園しました。

新宿御苑の八重桜

染井吉野や枝垂桜はもうすっかり葉桜になっている木もありましたが、未だ咲き盛っている木もあり、種類の異なる八重桜が満開、五分咲き、咲き始め、といろいろです。鬱金と名札の付いた、緑色の花の桜もありました。

鬱金

みんな樹形が大きく、伸び伸びと枝を広げています。濃緑色のヒマラヤ杉や鮮やかな薄緑の欅、楓などが背景になって、目の覚めるような美しさでした。

花の天蓋

友人はアメリカ文学が専門なので、入り口でさっと抜いてきた案内図は英語版。日本語版のほか英語版、中国語版、韓国語版が用意されていたようです。外人客も多いが、子供連れ、独り歩きの老人、若いカップル・・・と日本人もいろいろでした。でもみんな、機嫌がよい。半裸で芝生に寝そべり、肌を灼いている男性もいます。私たちも写真を撮ったり、時々ベンチに座って野暮用の打ち合わせをしたりしながら、新宿門から入って千駄ヶ谷門まで約1km、2時間半ほど歩き回りました。

新宿御苑の桜

帰宅して夕空を見上げたら、今日は十三夜らしい。瞼裏の花を思い浮かべて独酌を。