五類

COVID19を4月から、感染症法の五類に変更する、と既定のことのように報道され始めました。どうしてこの時期に?と思うのは私だけでしょうか。重症化しにくくなったとはいえ、死者の数は増え続けているのです。高齢者や基礎疾患のある人だけが亡くなっているかのように考えている人が多いでしょうが、きちんとしたデータは示されていません。

指定が五類になったからといって、COVID19の流行そのものが終熄するわけではないのに、その辺が感覚的に誤って受け止められている気がします。行動制限が軽くなり、公費が投入されなくなれば、感染は広がるでしょう。高齢者や基礎疾患のある人だけが用心すればいい、というわけにはいきません。症状は出ていないが感染している人が始終彼らに接触するようになるわけです。

長野の友人から、こんなメールが来ました。

【特養ホームに入所している友人に会いに出かけました。クラスター感染を予防するため、面会方法は2択。1つは窓越し、もう1つはライン利用とのことだったので、直に顔を見たいと思って窓越しを選びました。職員の案内で友人の部屋の窓の外(つまり、屋外)に回り、窓の中を覗き込むと、友人がベッドに横になり、手を振っていました。職員にガラス窓と網戸を細く開けてもらい、15分ほど話をしました。1人は屋内、もう1人は屋外でしたが、徐々に慣れ、気づくと大声で話していました。建物が何であるか知らない人が見たら、首を傾げたかもしれません。

面会が終わりになるころ、「今年のお葉漬けはどんな味?」と聞かれ、彼女が欲しかったものの1つは野沢菜漬であったことに気づきましたが、手遅れでした。】

切ない。