包装

最近、いろいろな物を送って頂いた機会に感心して見ているのは、包装の工夫です。殊に段ボールの変遷には歳月を感じます。40年前の段ボール(主に蜜柑箱)は、殆ど板と同じ厚みがありました(夏休みに鳥取と東京を往復する際は、仕事で使いそうな本を5,6箱、毎回宅急便で送りました。その頃は、ヤマト便というお徳用のパッケージがあって、回収に来た業者からそちらを勧められました)。

爾来段ボールはどんどん薄くなり、箱というより、ボール紙で包むと言う方が正しい、と思えるまでになりましたが、近年は組み立て式になり、ほどけば1枚のボール紙になるものが多くなっています。殊に果物用の箱は、強度もあり、ほどきやすく工夫されている場合が多い。段ボール製造会社には専用のデザイナー(TVで見たのはジャンパー姿のオジサンでした)がいるそうで、小学校では図工が得意だったんだろうなあ、と思いました。

SDGsがうるさく言われるようになって、こちらも包装の解除方法が気になります。レッテルが剥がしやすい瓶を使っている製造元には、好感が持てる(ジャムではその差がはっきりしています)。むやみに強い接着剤や粘着テープを、持ち帰ってすぐ開けることが判っている食料品に使うのは、手前勝手だと思います。こわれやすい食品は包装を開ける時に崩れてしまったりする。行き届かない会社(業者)だな、と思いながら開けます(高性能だから使う、出来るからやっちまう、というもんではない。軍事力の話でなくとも)。

レジ袋が有料になってから、あらゆる包装を、廃棄しやすいか、転用できるかという眼で見るようになりました。菓子袋、野菜のセロファン袋、卵ケース・・・湿り気のあるゴミは、それらに小分けして密封してから30l、45lのゴミ袋に入れるようにしたのです。誤魔化しのSDGsに抵抗し、意地でもレジ袋を買わずにやっていきたいので。