シンボルカラー

夕方、洗濯物を取り込みながらふと見ると、区役所の上層階部分が青と黄にライトアップされていました。都庁もやったようですが、ウクライナ支持の意思表示らしい。公式サイトを見ると、文京区は東京五輪の際に、難民チームのホストタウンを引き受けていたそうで(知らなかった)、UNHCRの活動にも積極的協力を表明しています。

日々の報道をはらはらしながら見守っている日本人は少なくないのではないでしょうか。大手メディアだけでなく、ウェブや民放のニュース番組をも参照すると、今まで知らずに済ませてきた事がいかに多かったか、それらが一朝有事の際、いかに深刻な意味を持つかを思い知らされます。

ざっくりまとめられたウクライナの歴史を読み、高校のカリキュラムに世界史が必修だった(日本史は選択科目)理由を納得しました。演劇人出身のウクライナ大統領が、英国議会にオンラインで招ばれた短い演説を聴き、言葉の力をよく知り抜いている(政治家に必須の素質です)人だと感心しました。2016年11月20日のノルマンディー上陸記念式典の映像(有名な映像だそうです)には、原爆日本投下のフィルムに拍手するオバマと十字を切るプーチンとが映り、衝撃を受けました。そのプーチンがどうして・・・?

今後の予測はつきませんが、今言えることは日本人は今回、学ぶべき事、考えておくべき事がたくさんある、ということです。交渉能力と予見性のある人材を育成して多方面に配置しておくこと、石油と小麦を海外の一国に依存しない対策の必要性、長期政権は不可、憲法9条は死守しなければならない、それらが、私の胸に今つよく残りました。

日本アカデミー賞授賞式に、草笛光子は大胆なデザインの青いドレスで出席していました。ミモザか黄色い薔薇のコサージュなら、白髪にもよく似合ったと思うのですが。